※審査の様子は町田市議会の公式記録ではありません。公式には、会議録が公開され次第「会議録」のページからご覧いただけます。
請願者より意見陳述として、「請願項目1 2026年4月予定の鶴川三小・鶴川四小の統合延期を求めます。」「請願項目2 真光寺中学の廃校の前に、三輪中学校を新設することを求めます。」について、陳述がありました。
●委員 通学距離について、2キロを超える子が出ることで、審議会でも検討されているようだが、その通学距離について、どのような問題があるか。
●請願者 今回建設に係る3年間については、検証されていないと思っている。まず、路線バスだが、私は毎朝、その時間帯のバスに乗っているが、ランドセルを背負った児童が何人も乗車できるとは考えにくい。そして、減便も大幅にされてきている。この時点の審議会においてのバス数でもない。鶴川三小に統合した場合に2キロを超える真光寺地域のエリアだが、困難とされる児童は4人とされていて、距離が2.6キロ、40分と記載もある。これだけ負担が大きいことが分かっていることに対して、きちんとした配慮がなされて進めていると考えにくい。また、それに対して不安があるからこそ保護者は送迎を行うことを考えたりしている。
●委員 三輪中学校の新設ということで請願の中に項目があるが、具体的にどのような声があるのか。
●請願者 三輪地域の子たちが鶴川二中に通うことがとても困難で、今年でも鶴川二中の生徒の中で一番多い生徒は三輪から通っている。その三輪の子たちの通学環境をよくすることが、鶴川二中をマンモス化させないことにつながると思う。三輪地域にも小中一貫校や、新設校など、検討をしていくことが望まれていると考えている
次に、願意の実現性、妥当性についての担当者の意見は、請願項目の願意に沿うことはできないものと考えているとのことでした。
●委員 まちだの新たな学校づくり審議会で検討したときの児童数よりは、現在のほうが上回っている点についてどうなのか。
●担当者 児童数について、鶴川地区については何度か計画が動いており、最初の審議会での教育委員会の案のところ、またそれ以降、通学区域に対する地域からの意見を踏まえて改めて審議会の中で検討した結果、鶴川第三小学校と鶴川第四小学校と鶴川第二小学校の3校を2校にする計画に変更があった。またその後、鶴川東地区の工事等の影響による延期に伴い、西と東の統合時期が変わった。そのため、請願の727人、608人、737人は、通学区域が違うときの推計になるので、比較が難しい。具体的に言うと、608人、この中での数字が一番少ないときの数字に関しては、2026年度に鶴川第三小学校を西と東に通学区域を同時に分ける案での数字になるため、ある意味、鶴川の西側だけの人数が入っているため、比較的小さい数字に見える。
●委員 請願者から、まだ十分な説明が地域として受けられていないという声もあったとのことだが、その辺についてはこれからなのか。
●担当者 新たな学校づくり推進計画の一部修正の周知について、2025年の4月に教育委員会定例会で決定した後に、町内会・自治会連合会や青少年健全育成地区の委員会、それから保育園、幼稚園等に一部修正に関する説明、周知を行っている。5月1日には町内会・自治会地区町会に出席し、一部修正を説明している。その後も各地区から説明の要望があれば、伺って説明している状況である。
●委員 来年から始まる統合に向けての3年間の通学の距離を子どもたちがどうやって通うのか検討しているのか
●担当者 今年の1月31日から2月5日にかけて、朝の時間は午前7時から8時台にかけて、真光寺公園または入谷戸のバス停から実際に乗って運行状況を確認した。結果は、少々遅れることはあっても大体5分程度の遅れで把握したところである。そのため、今のところ路線バスについては影響はないものと考えており、スクールバス等については、活用可能性について、交通事業の意見をもらいながら検討を進めているところである。
質疑終結後、賛成の立場から、
請願者から、この新たな学校づくり推進計画の一部修正を受けて、改めて鶴川地域の三小、四小の統合について先延ばししてほしいという請願である。地域の方にしてみると、三小、四小の統合については大規模な、そもそも最初の年度は24学級、しかも、6年生が5学級という大規模な学校になるということで、一部修正を行った方針からも大きく外れており、まして学校統合をすることによって、最初は教室も足りない、様々な不都合を子どもたちが受けることになる、校庭なども狭くなる、しかも、通学距離は延びて、その対策も取られないという、いろいろな課題が明らかになった。請願者が求めているように、1年延ばして、その間に通学の手法についても十分検討してもらい、何よりも地域の皆さんへ、子どもたち、保護者への丁寧な説明を行って、理解を求めながら進められる方向が、鶴川三小、四小については特に求められると思う。第1期だからといって、来年どうしてもしなければならないということでもないことも、質疑の中で、どんどん遅れていくという話があったが、計画を遅らせたとしても、不都合をできるだけ解決しながら、計画は進められるべきと考え、請願に賛成するとの賛成討論がありました。
次に、賛成の立場から、
今回、請願項目が2項目ある。1つが、「真光寺中学の廃校の前に、三輪中学校を新設することを求めます」という請願項目については、趣旨は受け止めますが、財政状況や人口推計を勘案すると、真光寺中を存続することが現実的だと考える。もう一つの「2026年4月予定の鶴川三小・鶴川四小の統合延期を求めます」という請願項目については、本日のやり取りを踏まえて、改めて3月に発表された一部修正は鶴川地域には全く当てはまらないところで、その中でも第1期は計画どおりに進めますというところに、理解に苦しむ。物価高騰で、今後市債を発行するときにより慎重であるべきだと考えるので、統合延期を行うことが望ましいと考え、賛成とするとの賛成討論がありました。