現在位置 :トップページ › 請願 › 「新たな学校づくり」=「地域活用型学校」についての策定、契約、教育に関わる情報を市民にわかるように公表、説明することを求める請願 →採択された請願について教育長から処理経過及び結果報告がありました。(令和7年2月20日)
※審査の様子は町田市議会の公式記録ではありません。公式には、会議録が公開され次第「会議録」のページからご覧いただけます。
請願者より意見陳述として、「請願項目1 本町田地区・南成瀬地区小学校整備等PFI事業280億3,955万5千円の詳細、費目ごとの予算だての公表と説明、現状の維持管理費との比較ができる資料の公表と説明を求めます。」「請願項目2 教育の質にかかわる教師が減ること、毎日の通学に関わるスクールバスができない理由を公表、説明することを求めます。」「請願項目3 計画の根拠となる児童生徒推計の算出方法について明確に説明してください。」「請願項目4 まちだの新たな学校づくり推進計画において、子どもの意見表明の実施を求めます。できない場合は、その説明を公表してください。」について、陳述がありました。
●委員 今回の請願のタイトルは「策定、契約、教育に関わる情報を市民にわかるように公表、説明することを求める」となっている。これは市として当然のことだと思うが、どのような形での公表や説明を求めているか。
●請願者 まずは、分かりやすくホームページに掲載することや、学校での説明をしてもらうことが大事だと思う。スクールバスが出ないということは本当にまだ知らないので、スクールバスは出ませんということは、広報のどこかには書いてあったとは聞いているが、そこは説明会の中ではっきりと言ったほうがいいと思う。
●委員 「子どもの意見表明の実施を求めます」というところだが、これはどのレベル感まで子どもの意見表明を求めているのか。学校統廃合計画自体、この是非を確認させるのか、このくらいは聞いてほしいというものがあれば、聞きたい。
●請願者 本来、子ども意見表明権というのは、賛成か反対かという狭い枠組みのものではない。どういう質問のスタイルがいいのかは、きちんと専門家を入れるべきだと思っている。望める状況なのか、子どもが悲しいとか寂しいという声がありますなど、そういうことでいいと思う。きちんとそういうことを市として受け止めているということが大事だと思う。そういう発言もできるということが、子どもたちが置いてけぼりにされないと思う。
願意の実現性、妥当性についての担当者の意見は、請願項目の願意に沿うことはできないものと考えている。とのことでした。
●委員 本町田地区・南成瀬地区のPFI事業の280億円の詳細、費目等の比較ができる資料の公表と説明を求めますというところについて、ホームページ等でもいいが、どの程度まで公表されているのか。次に、「教育の質にかかわる教員が減ること、毎日の通学に関わるスクールバスができない理由を公表、説明すること」、これは、教育委員会が考える通学の原則なども含めての話になるだろうが、公表されている範囲や、どうやって公表されているのか。次に、「計画の根拠となる児童生徒推計の算出方法について明確に説明してください。」とあるが、どのような公表の仕方をされているのか。次に、「まちだの新たな学校づくり推進計画において、子どもの意見表明の実施を求めます。」というところで、3月議会で採択された以降、こういった子どもたちに対する様々取組がされていると思うが、子どもにやさしいまち条例にのっとった意見表明権を行使する場というのは、どのような取組がされたのか。
●担当者 金額などについて、どの程度どこまで公表されているのかについて、まず予算のベースとしては、予算書の中での説明として金額や事業費の、債務負担なので特定財源の内訳、期間などについて説明している。また、「予算概要説明書」などでも同様に、事業費と整備と維持管理に分けての公表をしている。スクールバスについては、新たな学校づくり推進計画基本計画の検討会、基本計画をつくっているので、その中で通学について、バスでの活用が可能かや、そういったところについて検討したものについて、示している。推計の手法についての公表だが、2021年の新たな学校づくり推進計画の策定の際に用いた人口推計の手法については、特段、推計方法などについては示していないが、その後、同様の手法を用いて、市として町田市の将来人口の推計報告書を2021年10月に作っている。その中では、その推計手法などについても公表している。子どもの意見表明の取組状況であるが、第1期の9校については、9月以降、校長先生方に全校集会や周年記念集会などの場で、全校生徒に対して改めて案内してほしいとお願いしている。順次整ったところから、校長先生から話をしている。併せて小学校3年生を対象として、社会科の授業と絡めて、出張授業を行いながら、改めて統合を進めていることの背景、目的なども含めながら、案内をしている。その中では、単にこちらから伝えるだけではなく、改めて町田市の説明や、今日の授業、取組を終えて思ったことということで自由に記載できるようなものもしながら、授業として行った。
質疑終結後、賛成の立場から、あたかも、この請願の議論が学校の再編反対かのような意見が飛び交っているが、表題を見て分かるとおり、新たな学校づくりから地域活用型の学校にするまでの策定の経緯や、この請願書に書かれているPFI事業の金額の詳細、また、教員が少なくなった場合の授業がどうなっていくのか、また、要望が非常に該当地域から多い、スクールバスができない理由や説明をすること、そして2期の学校再編が今現在、人口推計によって検討されているが、それの詳細、また、子どもの意見を表明する機会、意見を発表する機会は、町田市にとっても、この学校再編を行う上で非常に重要な、公表の責任だと思っている。学校再編自体は、おおむね理解をしているが、さらなるこうした該当地域に対する説明責任は非常に重要と考え、この請願に賛成するとの賛成討論がありました。