※審査の様子は町田市議会の公式記録ではありません。公式には、会議録が公開され次第「会議録」のページからご覧いただけます。
請願者より意見陳述として、「請願項目 6月請願採択に則り、町田市の第一期統廃合計画の延期と計画の見直しを求めます。」について、陳述がありました。
●委員 保護者として、これまでの町田市の取組について、特に通学路の安全という点でどのように思っているか、また、周りの保護者のご意見もあれば、率直な感想を教えてほしい。
●請願者 成瀬小学校新通学路徒歩シミュレーションと題して、仮の通学路案に基づき、児童と保護者が実際に自宅から南成瀬小まで歩くという取組があった。11月から1月にかけて3日あるが、全て土曜日の10時スタートという点には驚いた。土曜日の10時は、平日の朝とは車の状況も人の急ぎ方も全く違うと思う。ぜひ平日の8時にやってもらいたい。保護者から30分では着かない、バスが時間どおりに来なくて遅刻した、毎日こんなに歩くのは無理など、不満がたくさん出るのではと思っている。それから、「安全確保の観点から、原則として、児童のみの参加はお断りします」の一文があった。4月からは児童のみで登下校するが、なぜなのかと思っている。
●委員 統合後の登校の見守りについては何か案内があったのか、保護者の負担などについて詳しく聞きたい。
●請願者 見守り当番について、推進会の保護者の方から、見守り箇所はかなり増えると予想されると聞いた。保護者の負担がかなり増えると思うと言われ、近隣のボランティアの人に頼む前に、保護者の活動を考え直していかないといけないと言われた。PTAの運営委員会で推進会の保護者から聞いたのは、そのときに役員が集まる中でアンケートが取られたが、通学路の不安などがありますか、見守り当番を増やしたほうがいいと思いますかというもので、そこにいた全員が手を挙げた。市側でも指導員などを雇ってもらえないのかと思っていて、その推進会のお母さんは、毎日見守りに自主的に立つと言っていた。帰りの下校時のこと、学童の子どもたちの帰りの時間の見守りはどうするのかなど、いろいろな家庭の事情がある中で、こんなに保護者たちの負担などを求められるのは、市側でも責任を持ってほしいと思っている。
願意の実現性、妥当性についての担当者の意見は、請願項目の願意に沿うことはできないものと考えている。とのことでした。
●委員 6月に採択された「避難所と通学路の安全が明確になるまで南成瀬小と南第二小の統廃合計画の延期を求める請願」が採択されて、その後、新たな学校づくり基本計画検討会や、基本計画推進協議会があるが、特に避難所と通学路の安全について、どのような説明をされてきたか。
●担当者 成瀬地区の新たな学校づくり基本計画推進協議会の場での案内をしている。7月と10月と11月に3回開催している中で、避難施設についてはこのようになりますという案内や、引き続き通学路などについての話もしているところである。また、各推進協議会の中では、会が終わった後だが、今年に入って町田市議会に出されている請願の内容について案内をして、どのようなご意見があったかや、採択されたものに対してこのような対応をしていくということについても、案内をしている。
●委員 保護者も土日のほうが出席しやすいだろうが、それでも、通学時間にどのぐらいの交通量があるかは確認したい保護者もいると思うので、学校と教育委員会とも連携をしながら、その時間帯、その曜日に開催するのも検討してもらいたいが、どうか。あと、今の通学の安全性という意味で、路線バスを使用するということだったが、それもある程度やった段階で、検証して、ほかの手法もあるなら採用していくといったことなのか、どういう検証の仕方をするのか。
●担当者 平日の時間帯で、できないのかについては、学校とも連携をしながら、そのようなことができないか前向きに検討していきたい。路線バスの活用については、引き続き、路線バスで ということで、保護者への案内をしつつ、路線バスの乗り方教室などもしていきたい。ただ一方で、実際に実現していく中で課題が見えてきたときには対応が必要と思っているので、現時点では、必ずそれで推し進めるわけではなく、課題があれば、しっかりと対応していく必要があるということも併せて考えている。
●委員 通学の見守りをしてくれる人をきちんと配置してほしいという要望も、全部の箇所は難しいかもしれないが、危険箇所として具体的に場所が上がっているわけで、そういう場所については、町田市として交通誘導員のような方を配置するということは考えていないのか。
●担当者 今、町田市全部の学区域に協力をもらいながら、地域ごとに見守り等を行っているところなので、今の段階で、具体的に何かということではない。
●委員 放課後の活動について、今も英語の勉強を子どもたちが放課後、希望者がやるということで行われていて、これは無料で提供されているが、今後この活動を、SPCの参加した企業がそういう事業も行っていくということだった。例えば、その事業が有料になっていく、講師の方と実費程度という話もあり、その実費が幾らなのかも分からないが、負担が必要になれば、家庭の状況によって、友達もやっているからやりたいけどやれないということが生じないのか、そういう格差が生じることがないのかという不安を聞いているが、その点について、どうか。
●担当者 当然学校なので、町田市立学校施設の目的外使用に関する規則の中で、営利を目的とした使用は学校の中で、できない。コンテンツ提供においては、受益者負担の観点から外部講師への謝金や材料費など実費相当額のみについて、参加者から徴収する予定である。こちらは、希望される方から徴収するので、いわゆる学校の事業とは別のものであり、それぞれ希望する方から参加費を徴収する予定となっている。
質疑終結後、賛成の立場から、6月議会で採択された請願は、通学路の安全が明確になるまで、避難施設の配置についても明確になるまで統廃合の延期を求めるというものだったが、保護者にとっては通学路の安全が明確にはなっていない、今後、さらに保護者の見守りなどの協力が必要で、それも今確認してはいない、全員確保しているかについても、市は、確認していないとのことだった。町田市としても、それに対して、本当に保護者の安心を確保するような手だて、市が直接対応してということも考えていないという答弁だった。6月議会の請願の願意についても残念ながら実現をされていないとのことで、町田市の第一期統廃合計画の延期と見直しを求める請願については、採択されるべきと考える。保護者が不安を感じている様々な課題については解決ができていないと思う。放課後の子どもたちに提供されるコンテンツについても実費とのことだが、一体幾らになるのか負担も分からない。学校施設を利用して営利にはならないよう、きちんと定めているとのことだが、有料の事業という点では、やはり子どもたちの負担、家庭の負担を前提としたものになる。こういったものを導入していくことになるPFI手法で行われる事業については見直しをするという、陳述人の要望がしっかりと受け止められるべきと考える。ぜひ、この請願は採択してもらいたいとの賛成討論がありました。