現在位置 :トップページ › 請願 › 避難所と通学路の安全が明確になるまで南成瀬小と南第二小の統廃合計画の延期を求める請願 →採択された請願について教育長から処理経過及び結果報告がありました。(令和6年8月27日)
※審査の様子は町田市議会の公式記録ではありません。公式には、会議録が公開され次第「会議録」のページからご覧いただけます。
請願者より意見陳述として、「請願項目1 子どもに負担を強いる通学路について、安全性が確保される通学環境になるよう見直しを求めます」「請願項目2 避難所と通学路の安全が明確になるまで、南成瀬小と南第二小の統廃合計画の延期を求めます」について、陳述がありました。
●委員 皆様の周りで、通学環境の充実の中で、スクールバスを走らせればある程度容認をできそうなのか。
●請願者 小学校の保護者の間では、スクールバスが走ると思っている保護者が多く、だから統廃合してもいいと思っている保護者がたくさんいる。この長い距離を歩かせることに、とても心配している保護者がたくさんいる。
●委員 これまで学校や、教育委員会にどのようなことを伝えたのか、また、周りの保護者の様子など聞きたい。
●請願者 小学校での説明会などで通学路について質問してきた。周りの保護者も賛成の人にはほとんど会ったことがなく、南第二小の保護者も反対の人ばかりだと聞いている。そして、説明会やアンケートにおいて、スクールバスや長距離通学の不安について発した意見や、その他配慮が必要という意見は、結果的に統廃合の賛成という意見として扱われてしまった。本町田・南成瀬・鶴川東・鶴川西地区意見交換会開催概要の質問・意見一覧や、まちだの新たな学校づくりに関するアンケート調査・意見募集報告を見ても明らかで、これまで教育委員会が行ったアンケートは、最初に、統廃合について賛成か反対かを問う設問がない。意見や質問の中に反対という単語がなければ、賛成としてカウントするかのような集計方法にとても不信感を覚えている。統廃合を進める前に、保護者だけでもいいので、グーグルフォームで簡単に集計できるため、賛成、反対のアンケートを行ってみてほしい。
●委員 南成瀬地区の避難所について、2段階あるわけだが、その際の避難場所について、きちんと情報が提供されていないと感じているということか。その辺りの不安について、説明してほしい。
●請願者 成瀬高校は、洪水土砂災害ハザードマップでは避難所に指定されていないということは、南二小地域は避難所がなくなってしまうことになる。そして、南成瀬小が合併してしまった場合、南成瀬地域の災害避難拠点がなくなってしまうことになる。災害避難拠点としての小学校には大切な機能がある。南成瀬地域に限らず、町田市の小学校は全校で自校調理方式を取っているため、避難してきた住民たちで給食施設を利用した炊き出しがすぐにでも行えるということ。これはほかの避難施設とは決定的に異なる点で、小学校は避難施設としての機能に優れている。中央防災会議、南海トラフ巨大地震対策についてでは、被災の範囲が非常に広範囲におよび、発災直後は行政からの支援の手が行き届かないことが想定されることから、まず地域で自活するという備えが必要と書かれており、新潟大学による学校の避難所としての機能についてという調査報告を見れば、学校統廃合で学校を大規模化することが、災害発生時に、いかに住民の避難を困難にさせるかがよく分かる。統廃合計画は、毎日の子どもたちの通学が不安にならないようにするための議論が第一だが、災害発生時に住民が安全に避難できる距離かといった観点からの議論も必要になってくると思う。町田市は、地域の避難所をなくしてしまった場合、想定外の事態への対応をどのように保障するのか。明確な答えが知りたい。
願意の実現性、妥当性についての担当者の意見は、請願項目の願意に沿うことはできないものと考えている。とのことでした。
●委員 いろいろ協議していると思うので、スクールバスにするのか、公共交通機関のままでいくのか、市議会も決議を上げているので、選択をしてもらいたいと思うが、見解を求める。
●担当者 今回、新たな学校づくり基本計画検討会及び推進計画協議会の中では、スクールバスも含めて路線バスについては、様々な意見をもらっている。そうした議論の中で、現在の路線バスを通学に利用できるという結論に至っていることも一つの事実である。引き続き、この方針は維持しつつも、通学路について、幾つか、まだ安全対策を講じていくところがあるので、安全対策をしっかりと講じていきながら、児童がしっかりと安心して通学できる環境を整えていきたいと考えている。
●委員 意見を吸い上げているとされている協議会の中でも、自分たちの声が反映されていないのではないか、電話などで直接届けてもなかなか聞いてもらえないという話があった。その問題については、担当課としてどのように受け止めているか。
●担当者 新たな学校づくり基本計画検討会や、基本計画推進協議会の中では構成員として、当該対象校の学校運営の協力者や、保護者の代表の方々、新たな通学区域内の地域の代表者などで、皆様に意見をもらっているところである。そういった皆様から必要な意見等々を聞くことができていると考えている。
質疑終結後、賛成の立場から、
今いろいろ聞いて、避難施設の配備、新たな配置など努力をしていることは承知した。その情報が十分伝わっていないために、保護者はじめ地域住民が不安で、どこに避難すればいいのかということが不安だという状況がいまだにある。それは、この新たな学校づくりに伴う学校施設の統廃合が大きな要因になっているという点では、この請願の皆様が求めているように、きちんとした情報提供を、通常の避難施設の情報提供とは また異なる形で丁寧に行ってもらいたい。また、もう一つ、通学路の安全確保、そして、安心ということでは、本当に幾らやってもやり足りないという状況で、直接今日は保護者が切々と訴えてくれたような状況がまだまだあると思う。安全点検もしている通学路なども、一番安全なルートを選んでもらったということだが、本来、統廃合がなければこうした危険箇所を通らなくても、もっと近い距離の学校に通えているということを考えれば、この問題についても もっと丁寧にやるべきである。そういう意味では、安全です、安心しましたという、保護者の皆様の納得感、合意というのが必要になってくると思う。まだ、これから保護者説明会などを活用して説明するということだが、そのときにどのような反応があるのか、意見なども しっかりと受け止めてもらって、その際に、もう少し待ってほしいという結論が出れば、そういった声にもしっかりと応えていくべきだと思うし、安心安全を確保するまで建設を待ってほしいという、こういった願意にしっかりと沿うようにやってほしいと思い、賛成する。との賛成討論がありました。
次に、賛成の立場から、
請願第13号の趣旨としては大きく、防災体制と通学路環境の安全性を求めている請願と認識している。防災体制については、基本的には、都立成瀬高校を含めて使用し、その他の成瀬高校への避難が難しい地域住民に関しては柔軟な対応を取ってもらえるということで、おおむね理解をしている。しかし、通学路環境の安全性については、請願者の陳述のとおり、通学距離が非常に長くなることによる安全性に不安視されており、公共交通機関の路線バスを利用するにしても、南地域のバス事情は現在、通学時間帯は渋滞や混雑が著しく、保護者や地域住民のスクールバスの導入を希望する声も多くある。こうした中で、私どもの会派としても、希望する地域へのスクールバスの導入に関しては、積極的に行うべきとの意見を求めていることもあり、改めて希望地域へのスクールバスの導入を求めるところである。以上の理由から、請願項目の防災体制が具体的に整えられたことは評価するものの、通学環境の安全性に対しては、スクールバスを積極的に導入 を求めて、協議することを求めて、賛成討論とする。との賛成討論がありました。