※審査の様子は町田市議会の公式記録ではありません。公式には、会議録が公開され次第「会議録」のページからご覧いただけます。
請願者より意見陳述として、「請願項目 鶴川第二小学校の長寿命化を施すなど新校舎建設の進め方、時期について。鶴川三小の統合、廃校時期について、並びに地域へのより丁寧な説明。鶴川第四小学校児童が、鶴川三小に移動通学しなくてもすむ建設・長寿命化等についての検討。上記三項の丁寧な進め方及び地域に開かれた議論を求めます。」について、陳述がありました。
●委員 陳述の中で、アンケートを学校側で取られたというお話もあったが、どういったアンケートで、どのようにお子さんや保護者は受け止めていたのか。情報格差というお話もあったが、どういう混乱が、そこで生じたのかなど、分かる範囲で教えてほしい。
●請願者 学校から2026年の分割の際に、鶴川第二小学校の学区のほうに行くか、四小のほうに行くか、という希望を現段階で取りますというアンケートが来た。その際に、2026年の段階では、鶴川第四小学校で建設が行われるので、三小のほうに四小の児童と三小の一部の児童が残るという認識がきちんとされてなく、四小を選べば、2026年の段階では三小にまだ通えるというところをきちんと理解されていない方が多くいたのが、とても印象的で、それは、やはり開かれた説明会などがなく、書類だけで、全てこのように進められてきていることが大きな原因ではないかと考えている。
●委員 請願の項目は、すごくそのとおりだと思うところがあったが、請願名が「変更と延期を求める」ということで、議論の結果どうなるかは分からないと思う。開かれた場所で議論した結果、どうなるかは、また別だと思っていたが、変更と延期を明確に求める題名になっているところについて、説明をいただきたい。
●請願者 今回の請願では、統廃合自体に反対ではなく、工事をこんなに足早に始める必要があるのかというところに焦点を当てた。鶴川地域に同じ時期に2か所も大きい工事をしてまで進めなくてはいけないことなのかと、とても疑問を感じているのが大きい。 二小の工事が終わってから統合しても、結果は変わらず2029年になるので、統廃合するのであれば、2026年に三小を分割して統合という形ではなく、せめて2029年に工事が終わった段階で、その校舎に移るということを請願しようと、今回はまとめた。
願意の実現性、妥当性についての担当者の意見は、請願項目の願意に沿うことはできないものと考えているとのことでした。
●委員 今回、6年生になったときに、統廃合の影響を受ける方たちから、入学前に説明を受けたかったという声があるが、ここに対する丁寧な説明や対応などは、配慮していただけているのか。 特に、まだ鶴川では、今年度中、個別の面談というのはないとのことだったが、当事者から、こういった請願が出てきたというところを受けて、例えば、入学前に知らなかった学年の子どもたちには、早めに説明を個別でも応じていくなどがあるのが望ましいと思うが、いかがか。
●担当者 個別の方々に対する説明について、現在、本町田地区や南成瀬地区で保護者会や、個人面談の時期に合わせて、職員が伺って個別の方々に対する対応をしている。 請願の中でも、混乱している方もいらっしゃるという話もあったので、鶴川地区やほかの地区についても、可能な限り早いタイミングで説明を行っていきたいと思っている。
●委員 いろんなケースがあるわけで、ほかの方が質問すれば、それについて理解が深まるということがあると思う。そういう機会が足りないからこそ、不安な気持ちも保護者同士で話せない、そういったことが請願者から出てきたと思う。そのため、やはり開かれた説明会をきちんと早期にやるべきだと思うが、いかがか。
●担当者 それぞれの小学校や、また保護者のお住まいの地域など、それぞれの保護者の情報量の違いということもあったと思うが、それぞれが必要な情報をきちんと届けられるように、また、理解ができていないところをきちんとお伝えできるように、様々な方法を活用して説明していきたいと思っている。
●委員 現在の鶴川第二小学校の子どもたちは、そこに通い、新校舎ができてから、鶴川第三小学校の統合ができないのか。
●担当者 その場合、鶴川第三小学校の一部の子どもたちと鶴川第四小学校の子どもたちは、一旦そこで統合して、一つの学校として、成り立っているので、もし鶴川第三小学校に残るという動き方をした場合には、鶴川西地区の学校に一旦入学した上で、改めて東地区のほうに在籍場所を変えるということで、子どもたちの視点から言うと、せっかく仲よくなった子どもたちがまた別れ別れになるのは、酷ではないかというところで初めから、しっかりと分け、移動するという動き方をしている。
質疑終結後、まず賛成の立場から、
審議の中でも、鶴川第三小学校が廃校になる理由についてや、保護者に説明をし尽くしているかという点については、様々不十分な点があると考える。また、鶴川第三小学校については、2つの学校に分かれる形で統廃合されるという点で、そういったことについて審議会の中で事前に保護者へのアンケートなどが行われていなかったという経緯もあり、統合前の子どもたちの友達関係など、請願者の陳述にもあったように、影響が大変大きいと考える。また、鶴川第二小学校においても、新校舎を造ってから、子どもたちが合流して、少しでも子どもたちの負担を減らしてほしいという保護者の願いについても当然だと考える。そういった詳しい情報を、きちんと説明して議論してほしい、開かれた場所で保護者の疑問にもきちんと答えてほしい、そういった当事者の切実な声を市と教育委員会は、きちんと受け止めるべきだと考え、請願に賛成する。との賛成討論がありました。
次に、反対の立場から、
請願の項目については、質疑を通しての答弁で非常に理解するものであり、自治会連合会からの意見は受け取って、それを検討しながら、実際に計画を変えていくときに、皆さんなりに聞いたのかもしれないが、保護者からの声やPTAには聞かずに計画を変えて、答弁を聞いた感じだと、連合会から意見を出された後に、改めて保護者アンケートを新しい学区域で行うこともしなかったということで、その中で、ましてや新しく入学するお子さんで、2021年度の入学者に対して説明が行われておらず、学区が変わったことも把握していないというのは、やはりアンケートを取り直さなかった影響も大きいと思う。 開かれた場所での議論を求めている保護者の声は非常に当然のことであり、やるべきことだと思っているが、変更と延期という請願で、財政面で1年間遅らせたときに、今ここで私が1年遅らせたいと、これに賛成したところで、市の財政や、今後の学校統廃合の全体の計画への影響について責任が取れるかどうかというと、そこまでの判断をするのは非常に難しいと思い、変更と延期を求めるという請願の内容には賛成するのが難しいと思い、今回は反対とする。との反対討論がありました。
次に、賛成の立場から、
丁寧な進め方をしてほしい、地域に開かれた議論をしてほしい、当然のことだと考える。また、財政面についても、パークミュージアム計画を先延ばしして、それで子どもたちの安全や地域の安全を守る、そういう施設をしっかりと進めていくことこそ、町田のやるべきまちづくりであると考える。市民の声をまちづくりに反映させるために、本請願に賛成する。との賛成討論がありました。