※審査の様子は町田市議会の公式記録ではありません。公式には、会議録が公開され次第「会議録」のページからご覧いただけます。
請願者より意見陳述として、「請願項目 小山田小学校・小山田中学校の統廃合計画を見直し、小山田小学校・小山田中学校を存続させてください。」について、陳述がありました。
●委員 署名を集める中で地域の方の声や、保護者の声などをお聞きになったと思うが、具体的な声や、印象に残っているお話などがあれば教えてほしい。
●請願者 自分たちの地区から小学校、中学校がなくなるということに非常に驚きと、そういうことはしないでほしいということ、小山田の財産である里山を生かしたほかにはない小山田ならではの学校づくり、例えば田畑作業、山の整備、蛍の保護など、昨今、元気のない子どもたちの心身を元気にする、里山を元気にする学校づくりができたら良いということや、今でさえ遠いのに、重たいランドセルを背負って、さらに遠くに通うことになるなど、色々あった。ランドセルの重さは10キロを超えるが、大人だったら30キロにも相当する重さにもなると思う。学校をなくすと言う人たちは、毎日、実際自分の足で歩いてみてほしいと言う怒りの人もいた。
●委員 小学校は小山田南小学校、中学校は忠生中学校が候補地になっているが、どういった心配の声があるか、または、実際に歩いてみて、どういったことが懸念される状況なのか伺いたい。
●請願者 大人の足で、南多摩斎場から、小山田南小学校まで50分かかる。それから、大妻女子大学から小山田南小学校まで55分、多摩丘陵病院から小山田南小学校までが64分。中学校の話になると、多摩丘陵病院から、忠生中学校に、私は、時速5キロだったが、歩いて1時間弱かかった。子どもは1分間に60メートルとして計算すると、裏門までだが、1時間24分かかることになる。日大三高があるが、ここは物すごい山坂で、そういうところを歩く。帰りが遅い子など、そういう子は一体どうするのだろう。あわせて、学童保育も問題になる。本当に遅くに歩いたら、誰が見ても危険で、親としては心配である。それと重たい荷物を持って歩くというのは、言語道断で、非常に心配している。学童保育もかなりの大人数になり、大変心配している。
願意の実現性、妥当性についての担当者の意見は、請願項目の願意に沿うことはできないものと考えているとのことでした。
●委員 請願の対応も含めてだが、これからそうした地域の子育て世代など、そういった人たちも含めて、多世代からの意見を聞きながら、小山田小学校の在り方、前回の小山田小学校のことも含めて、地域にもっと入っていき、それで一緒に考えていく、そういう姿勢ということでよいか。
●担当者 そのとおりである。
●委員 小山田中学校と忠生中学校の統合校を選ぶ際の議論について確認をしたい。忠生中学校を統合校にした場合に、直線2キロメートルを超える生徒数は何人と計算していたか。
●担当者 新たな学校づくりの審議会の際の検討結果が、直線距離で2キロメートルを超えた場所に居住する生徒については忠生中学校で316人となっている。
●委員 現時点で、これから路線バスもどうなっていくかは正確には分からないとは思うが、現時点で、どのぐらいの子どもたちがスクールバスが必要になるのか、大体の人数を教えてほしい。
●担当者 現状、細かい正確な数字まで持っていないが、現在の小山田小学校の学区のほとんどの子たちは、小山田小学校から小山田南小学校の間にいる。大妻女子大学のほうや、あと多摩丘陵病院からは、数名いる。ただ、この子たちの通学手段というのは、当然、統合時に確保する必要があるので、その数名の子たちに、どういう形がいいのか、大きなバスとかではなく、小さい道でも通れるようなものや、タクシーを利用するなど、そういった細かいものについては、検討会の中で検討していくべきだと思っている。
●委員 各地域の避難スペースを維持するということで、決して防災拠点がなくなるということではなく、具体的なものは、まだ、見えてこないようだが、今の学校拠点だけではなく、感染症対策などでスペースをもっと広く取らなくてはいけないこともあるだろうから、この防災拠点は、より充実させなければならないので、今まで以上に充実した形になっていくようにしていただきたいという要望も含めて、確認をさせてほしい。
●担当者 具体的に、どの学校の建物をこうするというところではないが、基本的な考え方として、例えば、体育館については、今までの体育館よりも大きく取り、避難者としての受入れもしやすくなる。あとは多目的室など、そういったスペースを校舎内に設けるので、コロナのときに体育館だけでは収容できず、いろんな教室等に収容していたところだが、そういったものも既存の学校よりも確保しやすい形になると考えている。
質疑終結後、まず、反対の立場から、
この請願の内容については、これから話し合っていくべき大事な視点だと思っていて、この内容に対しての反対ではない。 前回、小山田小学校に関する請願が出て、先ほどの請願のやり取りを聞いても、何か統廃合ありきのようなやり取りになっているが、そうではなく、地域のほうでも、町内会長をはじめ、町内会、青少年健全育成地区委員会、そして学校のほうからも「学校だより」も通じて、今こういう状況になっているということを地域のほうにも伝えているところである。 そうした中で、いろいろ地域では、例えば、小山田中学校と小山田南小学校と小山田小学校、小中一貫だったらどうだろうかや、スクールバスについても、現状で遠いところもあるので、早くスクールバスを通して、そのためには、子どもたちだけでは難しいのであれば、地域の人たちも一緒に移動できるバスはどうなのか、こんな学校になってほしいなど、いろいろそういう視点で、今、地域の若い世代の子育ての世代も、そういうことがあるということで、本当にみんなで考えようと、今、地域はそういう状況である。 だから、教育委員会だけではないが、地域の人たちは来るのを今待っている。教育委員会も含めて、もっと地域に飛び込んでいって、これからの小山田小学校、小山田中学校をはじめ、この地域をどう考えているかということをもっと深めていただいて、そのための先ほど確認した請願に対する教育委員会の対応だと思っているので、そうした意味でここに書いている内容も含めて、これから地域ともう少し意見交換を、結論ありきではなく、地域ともう1回考えていっていただきたい。そういう意味も含めて、見守りたいという思いで、この請願には反対をするとの反対討論がありました。
次に、反対の立場から、
例えば1番の子どもの負担が大きくなるという点は、これはずっと議会でも多くの議員が指摘していることかと思う。答弁で、スクールバスなどは、実際にやっていくという話、30分以上かかる子どもたちは、必ずバスもしくは、そういう乗り物で、行けるようにということは答弁いただいた。 例えば一般質問のときには、1時間1本以内が基準となるという答弁をいただいているが、その後もやはり1時間に1本では帰りが心配だという声が市民の方から実際に届いているなど、そこの部分ももう少し具体的なイメージがつくような形で、本当に1時間に1本で足りるのか、もう少し具体的な登下校の対策というのは、やはり打ち出していかなければ不安の声はなくならないのかなと感じている。より丁寧な説明が必要と思っている。 また、災害拠点についても、確かに防災安全部の所管ではあるが、今ここに請願で災害拠点について出ているため、やはりもう少し具体的な答弁をいただくことが必要だったのかなと考えている。 ただ、少人数学級という点などは、例えば少人数学級と小規模校は異なるものだと私は考えていて、また、やはり卒業生にとっての大切な校舎というのも非常に同感ではあるが、子どもたちのための施設ということを考えたときに、次世代の子どもたちにとって最もよいものをつくっていくというその投資という視点は、行政としては必要なことであり、今後の人口減少になったときに困らないように、先を見据えて統廃合を計画していくということに対しては、この計画自体には賛成をしていることから、存続を求めるという存続前提という内容のこの請願については反対せざるを得ないと考え、反対討論とする。との反対討論がありました。
次に、反対の立場から、
今後、さらに深刻さを増すと考えられる少子超高齢化時代において、我が会派は最低限の学校適正規模・適正配置を進めていくことが必要であると考える。 しかしながら、新たな学校づくり推進計画において、小山田地域は学区域が、他の学校の学区域と比較しても広範囲となるため、通学手段はより慎重な議論が必要であると考える。また、防災拠点などについても、コロナ禍を経て、今の学校より広いスペースが必要とされるなど、一層充実をさせなければならないと考える。 将来の小山田地域のまちづくりを踏まえ、様々な可能性を踏まえた上で、教育委員会だけではなく、学校適正規模・適正配置及び まちづくりや跡地活用に関係する全ての部署に対し、これからしっかりと小山田地域の地元住民の皆さんと議論を深めていくことを求め、本請願に対する反対討論とする。との反対討論がありました。
次に、賛成の立場から、
請願者の方からは、実際に通学路を歩いた実情や、学校が地域と密接に結びつき、地域課題に、子どもたちが一緒に取り組む教育活動や地域の防災拠点、地域の将来に必要な学校だということがよく分かるお話をいただいた。 小山田小学校については、9月に採択された請願に沿って、地域の意見をしっかりと聞いていただくことと、また、今回、私は特に小山田中学校について質疑をしたが、やはり審議の中で小山田中学校が廃校になってしまうと、学校までの通学距離について審議会の数字でも、生徒の多くが直線でも2キロメートルを超える状況になることを確認した。 路線バスでも対応ができない児童生徒が生じてしまう。そういった広い、この地域ならではの課題という点も指摘をした。 また、市推計よりも、せっかく生徒数が増えている小山田中学校において、ここで廃校の計画を立てているというところは、本当に地域にとっても大きな影響があると思う。適正配置の観点からも、この統廃合の計画見直しが再度必要だと思う。 請願項目に沿って、小山田小学校、小山田中学校は存続すべきと考え、この請願に賛成とする。との賛成討論がありました。
次に、賛成の立場から、
こういった請願が出てくるということは、やはり地域の皆さんとの話合いが足りていない、地域の皆さんに計画を一方的に話すのではなく、地域の皆さんとちゃんと話合いを持った上で計画を進めていっていないということの現れではないかと考えている。地域の皆様方の思いをしっかりと受け止めるためにも、この請願に賛成する。との賛成討論がありました。