本文へ移動

現在位置 :トップページ請願一覧 › 加齢性難聴者の補聴器購入の助成を求める請願

加齢性難聴者の補聴器購入の助成を求める請願

請願第15号(令和05年) 加齢性難聴者の補聴器購入の助成を求める請願

請願番号
請願第15号
(令和05年)
受理日
令和5年8月29日
付託委員会
健康福祉常任委員会
委員会付託日
令和5年9月8日
審査結果
継続審査
令和5年12月13日
採択すべきもの
委員会審査日
令和5年9月11日
議決結果
不採択
議決年月日
令和5年12月22日

請願の本文

委員会審査の様子

※審査の様子は町田市議会の公式記録ではありません。公式には、会議録が公開され次第「会議録」のページからご覧いただけます。

請願者の意見陳述として、「請願項目1 加齢性難聴は本人が気づきにくいため聴力検査・検診制度を創設して下さい 請願項目2 加齢性難聴者の補聴器購入または現物支給について、町田市独自の公的補助制度を創設して下さい。」について、陳述がありました。

●委員 今既に導入されている自治体でも上限額があり、対象者が限定されていると思う。補聴器購入の費用の幅があり、微々たる金額の助成があったとしても、何か困っている人たちの役に立つことはあるのか。これまでヒアリングされた中で知っていたら、教えてほしい。
●請願者 2万円や3万円の補助では微々たるものだという話も出たし、本当に年金だけの生活で大変で補聴器を買えない方が2万円、3万円では買えないということで請願項目に現物を入れた。
●委員 聴力検査・検診制度の創設と補聴器購入の補助または現物支給の2つだが、優先順位はあるのか。
●請願者 2番目の検診については、全体的に見るとやっているところは、少ないということを考えると、やはり1番目の補聴器の補助を優先できればと 考えている。

願意の実現性、妥当性についての担当者の意見は、請願項目の願意に沿うことはできないものと 考えているとのことでした。

●委員 補聴器が本当に使い勝手がよくて5年、6年使ったら、あとはもう自分で買い換えるかもしれない。1回だけの補助では、使えなくなれば、その人の次の生活の質を 落とすからとの判断に立っているというのが、補助の考え方に少し合わないのでは。
●担当者 加齢性難聴の方の 生活の質を高めていくための 対策からいうと、その方にとり 補聴器はずっと必要なのではないかと考える。そこに対して、1回だけの補助をすることで十分なのか。
●委員 関係機関とか、庁内も含めて、一番は医師会、高齢者の団体とのヒアリングなどをしていくことは今後 可能なのかどうか。
●担当者 高齢者に対するヒアリングとして、「健康とくらしの調査」というアンケート調査を行っている。これに聞こえの問題を新たに追加する検討は可能であると思う。また、これ以外のところでじかに話を聞くことも、やり方次第では 研究の余地があると思う。
●委員 スモールスタートでも導入できるといいと思うが、どのような障壁や課題などがあるのか。
●担当者 都内で補聴器の助成を 進めているところが増えてきている。東京都の包括補助を使い2分の1の補助を受けているというところだが、基本的に 国が取り組むべき問題だと考えている。補聴器は 加齢性難聴の方の 生活の質を高めることに役立つが、補聴器を買ったが、使っていない方は結構いると思う。投資に見合った効果がきちんと出るかというのがまず1点と、もう一つは、1回限り、補聴器の助成を行って、これが5年、6年、7年、8年たって交換するときに、補助が出ないとことになるので、ここは一貫して国が 政策的に見ていく問題ではなかろうかと考えている。決してこの補聴器補助を否定するものではない。

本件については、予定されている専門家と市の情報交換の会議を経た後、その内容を含め判断したいため、継続審査の取り扱いとなった後、担当者より、その後の経過について次のとおり報告がありました。
10月30日、市と三師会等による町田市 保健医療協議会で、町田市医師会からヒアリングフレイル対策についての、議題提起があった。行政と町田市医師会が協力して、ヒアリングフレイル対策に取り組み、来る認知症患者の増加に早急に対応する必要があると考える要望があった。行政と、町田市医師会が協力してヒアリングフレイル対策に取り組み、来る認知症患者の増加に早急に対応する必要があると考えるについては二つの要素があると考えている。一つ目は身体の部分的な機能の維持を目的としたヒアリングフレイル対策についてである。町田市医師会は、診療する中で、加齢に伴う難聴とは別の疾患であると分かることもあり、必要な治療につながることができると考えている。このことからも、ヒアリングフレイル対策として、早期受診が最も重要であることについて町田市医師会と市で考えが一致していることが確認できた。そのツールとして、アプリの活用は有効であると 考えており、アプリを活用しながら早期受診につなげる取り組みを行っていきたいと考えている。また、そのほかの啓発活動を含め、他自治体の取り組みなども参考にしながら、効果的な取り組みを、検討していく。二つ目は、認知症患者の増加への対応である。町田市医師会から、話のあった認知症になる危険因子のうち、予防可能とされる40%、その中で8%が難聴である。町田市医師会は難聴について、早期受診により 聴力を維持していくことで、認知症を予防することは可能であるとしている。町田市医師会によれば認知症であると思われていた方が検査の結果、実は難聴であった事例もあるとのことであり、やはり早期受診することが何よりも重要であると考えている。一方、認知症予防を目的とした補聴器購入費助成を行うことは、補聴器の認知症予防効果の エビデンスが不十分であることから、効果の確認等検討が必要であると考えている。今回の町田市 保健医療協議会により、町田市医師会と市の合意事項としては、双方が協力して、ヒアリングフレイル対策を行うことであり、その中で、早期受診がもっとも重要である。とのことでした。

●委員 お年寄りの難聴とヒアリングフレイルの関係で、「健康と暮らしの調査」を去年の末にやったと思うが、その結果はどう考えているのか。
●担当者 「健康とくらしの調査」での耳の調査だが、耳が聞こえないから外へ出ないといった数値は、少ない状況である。町田市としては、耳の聞こえがないから外へ出ないということも考えてはいないし、出ることにより認知症予防にもなるというのは聞いているので、難聴がその一因となるとは、認識していない状況である。

質疑終結後、賛成の立場から、
高齢化が進行する中、難聴を伴い認知機能が低下する高齢者が増加している。WHOの認知症予防のガイドラインにも、2019年5月、難聴が盛り込まれている。認知症のリスク因子の中で、予防可能と言われるものが40%あり、その中でも最大の因子が難聴と言われている。認知症とともに生きるを標榜している町田市において、認知症を予防する手段の一つとして、補聴器を早めにつけることで高齢者が生活の質を高め、はつらつと暮らせるように、町田市医師会とも協力をしながら、身近なところでできるヒアリングフレイルチェックなどを早期に実施をして、東京都の包括補助を活用した補聴器購入費助成を町田市においても創設すべきと考え、請願第15号に賛成する。との賛成討論がありました。

次に、趣旨採択という立場から、
高齢者の就労率のアップ、健康維持、日常生活環境の改善アップが必要であることは、誰しも認めるところだと思う。市の健康診断・診査・検査を見ていると、聴力検査が実施をされている。同様に、個々の健康増進の 施策として、成人健診の改善、同じような方法で聴力検査を加えることが必要だと思う。先ほど部長の説明、課長等の説明で、ソフトを使った話があるが、これは私が言っているものは、他人が測定することであるので、成人健診の中で、客観的な方法で聴力検査を行い、難聴の発生の的確な発見につながるものと考える。町田市は加齢性難聴者と認知症の発生の関係でエビデンスが形成されていないという趣旨を述べているが、請願では、認知症予防の一つの効果的な要因としか挙げておらず、加齢性難聴自体の予防、発見を重視して、難聴者の日常生活改善に大きな要素に挙げている。さらに、難聴の早期対応のための補聴器補助に関して、国の施策に先行して多数の、この近隣の多摩地域、23区内でも実施をしているところから、町田市もそれに合わせて補聴器の補助をする施策が国の政策変更にもつながっていくものだろうと 思う。そういう趣旨で、今回の請願の求めである健診の改善と補聴器の購入の補助に対することが、高齢者の就労率アップ、日常生活の改善につながっていくと思うので、国保、あるいは高齢者の保険、そして介護保険の改善にもつながり、収支の改善にもつながっていくと考え、請願第15号に賛成する。との賛成討論がありました。

会議録

Copyright(c) 2004- 町田市議会公式サイト Machida City. All Rights Reserved.