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議案の審査状況(議案のカルテ)

第12号議案 平成28年度(2016年度)町田市病院事業会計予算

議案番号
第12号議案
提出日
平成28年2月25日
付託委員会
健康福祉常任委員会
委員会付託日
平成28年3月11日
委員会審査結果
可決すべきもの
委員会審査日
平成28年3月15日
議決結果
原案可決
議決年月日
平成28年3月29日

議案の概要

委員会審査の様子

● 委員 入院の1日平均患者数が384人とのことだが、病床数が447なので、まだ60人ぐらいは入院しても十分やっていける人員がそろっているのか。
● 担当者 これは447床のうち病床利用率86%という数字になる。もちろん100%がベストだが、土日や祝日、年末年始などもあるし、かなり回転を上げなければ難しい。86%はかなり高い病床稼働率だと理解していただきたい。
● 委員 目いっぱいのような話があったが、あと60床も余っているのにこれ以上もう上げられないのか。
● 担当者 平日だと一時的に100%を超えるときもあるので、できるだけ効率的に運用して90%に少しでも近づけるように努力していきたい。
● 委員 負担金交付金について、限度額まで借りない理由は何か。
● 担当者 資本的収支については、内部留保資金で対応できる部分があるため、数年前から繰り入れを行っていない。収益的収支については、市民病院の現金の状況とか、市の財政状況を勘案して、市側と協議の上で決定している。
● 委員 地域の周産期母子医療センターとして本来の機能を発揮するにはどのような対応が必要か。
● 担当者 稼働の低い状況については、もちろん新生児科医師の確保ができればベストだが、現状では、人数の少ない小児科の医師が兼務でやっている。今後も小児科の医師が診ていくので、受け入れの拡大を図っていきたい。
● 委員 負担金交付金について、上級庁の基準額ベースで計算すると金額はどうなるのか。
● 担当者 総務省から繰り出しできる範囲について基準が定められており、それをもとに市側と協議の上で繰入基準を決定している。金額については、収益的収支と資本的収支合わせて19億6807万8000円になる。 
● 委員 今回市から繰り出しされているのが11億円ということで8億円ぐらい差があるが、求められている役割がしっかりできているのか。
● 担当者 留保資金で補填して、その差を埋めている。現状でもまだ留保資金があるので、求められている役割は十分に果たせている。
● 委員 臨床研修医について、体制はどのようになっているのか。
● 担当者 研修医は単年度で最大4人割り当てられている。昨年度の4名を選別するに当たって、12名ほどの応募があった。私どもの病院を全国に知っていただくための努力を日々重ねている。
● 委員 看護師の日勤、夜勤のバランスをどのようにとっているのか。
● 担当者 看護師の夜勤については、1カ月で最大72時間までと定められており、それを超えることのないようにローテーションを組んでいる。また、夜勤は、準夜と深夜に分かれている。看護師の希望によって、準夜、深夜を通しでやる、準夜だけ、あるいは深夜だけといった形で、生活に合わせた夜勤ができるように配慮している。
● 委員 夜勤の看護師が日勤に切りかえたい場合はできるのか。
● 担当者 突発的に発生した、体調とか、家庭の事情で夜勤ができない方に対しては配慮を行っている。ただ、24時間の病院の安全を守る上で、夜勤者の確保は急務のため、72時間の限度の中で組み合わせをとっている。

質疑終結後、反対の立場から、市民病院は、公立病院として、また中核病院として重要な役割がある。さらに、地域の周産期母子医療センターとしての特別の役割もある。したがって、消費税増税や診療報酬のマイナス改定など、外部環境の悪化の中、病院経営にはますますの安定性が求められている。しかし、本来は経営安定のために十分活用されるべき負担金交付金が活用されていない。19億円の限度額に対し、充てられた額は11億円のみであり、大きな隔たりがあることがわかった。また、純損失の穴埋めとして内部留保が年々取り崩されていることもわかった。本来は、医療スタッフの充実などに充てられてしかるべき性質のものである。これが正しく使われてこそ、市民の負託に応える市民病院の姿だと思う。この予算案はその点で不十分であり、改善が必要と考え、反対するとの反対討論がありました。

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