野津田公園南口転回広場整備工事を一時中断し計画の再考を求める請願
請願第32号 (令和07年)
令和7年11月28日
※審査の様子は町田市議会の公式記録ではありません。公式には、会議録が公開され次第「会議録」のページからご覧いただけます。
請願者より意見陳述として、「請願項目1 町田市が東京都多摩環境事務所に提出した書類等に、必要な情報が抜け落ちているまたは間違った情報に基づいている可能性があります。早急に検証をお願いいたします、請願項目2 上記の検証の結果が分かるまで、工事を中断してください、 請願項目3 地域住民、公園利用者、有識者によって、南口広場の今後のあり方について検討する場所を設定してください」について陳述がありました。
●委員 市民のボランティアによる、公園の指定管理者と共に野津田公園の自然環境の保全の取組をこれまで行ってこられたということを伺っているが、どういう取組を行ってきたのか。
●請願者 野津田・雑木林の会は森の学校とか、里山ワークショップとか、自然を皆さんと楽しむ、そして行政のほうにも里山が残っていれば活用できるということで提案していく、活動をしてきた。公園緑地課とも、市民協働を長年続けることができて、本当にいい活動ができてきたと思う。指定管理者と一緒にワークショップという形で、地域の農家とか、そういう方たちの協力も得て幅広い活動になっている。
●委員 年2回、草刈りが入っていると聞いていて、草刈りをしているということは、管理している場所だから管理地だというふうに私は理解しているが、それに対する何かコメントがあれば伺いたい。
●請願者 草地は現地の様子を見て草刈りをしなければ保持できない。ただ草を刈ることではなくて、生物多様性に向けて管理をしている場所である。
次に、願意の実現性、妥当性についての担当者の意見は、請願項目の願意に沿うことはできないものと考えているとのことでした。
●委員 請願要旨の中に、多摩環境事務所が現地調査を行った旨の記述があるが、多摩環境事務所がこのような現地調査を行うのは、通常1回なのか。
●担当者 多摩環境事務所によると、現地調査の回数は、通常は1回だけと聞いている。
●委員 刈り残しの場所があるから、自然地であると言えるのか。
●担当者 工事をしている場所の東側に草を刈り残している場所がある。管理をしている場合は判断が分かれる。
●委員 多摩環境事務所にちゃんとした情報を伝えるのはあってしかるべきと思う。判断は変わらないという話だったが、これは変わらないのか。刈り残しがあるということは言ってもいいのではないか。
●担当者 市の職員が案内してほしいということで現地調査に立会いをしたが、通常は東京都の多摩環境事務所のみで調査をする。つまり、市からの情報は原則としてこの提出書類のみで、その提出書類と現地の状況で判断するということ、そのように理解をしている。
●委員 例えば自然地と判断されて、転回広場の整備事業そのものが、工事ができなくなるのか、それとも自然環境の保全計画書を提出すれば工事はそのまま可能なのか。
●担当者 自然環境保全計画書の中で植物の移植などの定める対象をこの計画書に従って対処することにより、工事を進めることは可能である。
●委員 希少種の取扱いとして、移植をする場所についても適切な場所を判断して選ぶ。また、専門家の指導に基づいた丁寧な作業を行うことが考えられるが、その辺の対応はどうか。
●担当者 野津田公園の指定管理者が開催している植物観察教室でも講師を務める専門家と共に確認して、どこに移植するか、移植の方法についてアドバイスをいただいている。いただいたアドバイスを参考に、市がどこに植えるというのを決めて、整備工事の施工業者が移植した。移植先については、ほかの希少植物が生育していない箇所で、現在、当該植物が生育している環境に近い場所が望ましいと、アドバイスをいただいている。
●委員 これまでの経過も踏まえて市民に対して丁寧に説明をしてきたという認識を市は持っているか。
●担当者 その認識でいる。
質疑終結後、まず、賛成の立場から、野津田公園基本計画では、野津田公園は多摩丘陵の地形と豊かな自然を有する公園であり、自然の中で楽しむ総合スポーツ公園としている。多様な生物が生息する野津田公園の自然の調査や管理、保全は、野津田・雑木林の会など、市民活動をされている皆さんと指定管理者や行政などが協働して取り組んできたものである。このことは、極めて重要な取組であると考える。南口転回広場を整備している上の原広場は、都のレッドブックの準絶滅危惧種であるノカンゾウの生息が確認された。ところが、市の対応は極めて不十分であり、適切な対応を求める市民の声に真摯に向き合ってきていないと言わなければならない。市民の理解と合意が得られない中で、本工事については一旦中断し、この間の市の取組を再検討することは、豊かな自然を有し、それを生かした総合公園という野津田公園の基本理念に照らしても当然のことだと考える。以上の理由で、請願第32号に賛成するとの賛成討論がありました。
次に、賛成の立場から、先ほどの質疑の中で、2012年の副市長の答弁内容があった。その翌年の2013年11月に説明会を行ってから11年3か月にわたり、市民に対して説明会を開催せず、その次に行ったのは2025年の2月である。こういった状況であるにもかかわらず市民に対して丁寧に説明をしてきたというのは、やはり説明が足りなかったからこそ、こういった請願が提出され、事実関係も含めて市民と行政側に大きな隔たりがあることが考えられる。この請願のとおり計画の再考を求めることこそ、市民の声を反映させ、まちづくりを進めるために必要であると考え、請願に賛成するとの賛成討論がありました。