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議案の概要・議決結果

詳細情報

議案名

(仮称)町田市立国際工芸美術館整備工事請負契約

議案番号

第114号議案

提出日

令和6年11月28日

付託委員会

付託委員会
文教社会常任委員会
審査日
令和6年12月11日
審査結果
可決すべきもの(賛成多数)

議決結果

議決日
令和6年12月23日
議決結果
原案可決(賛成多数)

議案の概要

委員会審査の様子

第114号議案、第115号議案、第116号議案一括議題

●委員 これまで様々な説明会の中で、工法としては、クレーンを上に置いて、せせらぎ広場などをなるべく利用者に負担がかからないようにやる工法を説明してきたと思うので、これからもしクレーン車を下に置くとなれば、それ相応のきちんとした綿密な説明が必要と思うが、その点について聞きたい。
●担当者 施工方法はいろいろあるので、公園の利用者、近隣の住民の負担軽減を実現できるものや、効率的に工事が進むことで工期等に影響を及ぼさないような形の工法を、この後、事業者と話して決定していくので、決定したら速やかに近隣住民、公園利用者にも伝えていきたい。
●委員 クレーンの位置で下に置くことをこれまで選んでこなかった一つの要因として、最初の計画のときに、国際工芸美術館を整備する周辺の敷地にある樹木も判断の一つになったと思うが、どうか。
●担当者 樹木は、実際に搬入路、施工計画を立てないと、どこまでが施工範囲としてふさわしいかどうかを、この後、確認していくので、その中で、できるだけ工事範囲が小さくなるよう考えて、樹木の伐採等が、できるだけないような形で進めていきたい。
●委員 今後の市内事業者の活用の見込みがあるのかないのか、それが限りなくゼロに近いのかどうか、教えてほしい。
●担当者 市内事業者の活用については、入札や契約に際して、仕様書や契約書の中では特段義務づけていない。その理由としては、受注者の自由な事業活動を制限することになってしまうとともに、市内事業者の活用を義務づけると競争性を損なうことになるというのもある。ただし、一般的な要請として、この契約に限らず、契約時には全ての受注者に対して市長名の文書で、下請工事は、可能な限り市内事業者に発注してください、資材の購入等は、可能な限り市内事業者から調達してくださいと文書を手渡して協力をお願いしている。

質疑終結後、まず反対の立場から、
第114号議案、第115号議案、第116号議案について反対の立場で討論を行う。これまで請願者からも意見があったが、この国際工芸美術館の整備に当たっては、地域の住民の皆さん、市民の皆さんの声が反映されていない、そういう計画である。また、今議論の中でも様々な疑問もあり、VE提案も導入しながら、クレーンが下に下りてくるというところでは、これまで確保されてきた緑地、緑の保全も、安価な工事費と肩代わりになくなってしまうのではないかと、危惧される。請願の中にもあったが、斜面地につくらないことがいろいろな課題をクリアできると思う。美術館の保管庫など、特にこの地域は大変湧水の多い場所でもあり、こうした斜面地に国際工芸美術館を設置するということが、保管あるいは、収蔵品の展示という点でも安全なのだろうかと危惧をした。そうした課題もある中で、谷戸の自然と景観、あるいは、工事費の増加なども含め、何よりも市民の合意が得られていない点で、反対をするとの反対討論がありました。

次に、反対の立場から、
第114号議案 (仮称)町田市立国際工芸美術館整備工事請負契約に反対の立場で討論する。本議案は、(仮称)町田市立国際工芸美術館にまつわる工芸美術館本体 並びに エレベーター棟の新築工事の契約案件であると認識をしている。同館の新築工事業者を選ぶ入札は、3回にわたり不調に終わり、それを受けてコンストラクションマネジメントを実施し、工事内容や価格を精査し、4回目の入札で応札した会社が土地活用の提案や集合住宅、高齢者施設などの建築物の設計、施工、資産運用、コンサルティングを専門とする建設会社であった。まず、今回の委員会質疑の中で、これまで再三求めていた市内事業者の参加が、現段階では限りなく見込めない状況であることが分かった。約29億円という大きい金額の公共工事にかかわらず、市内事業者がなかなか参入できない環境は大変遺憾である。また、VE提案であったクレーン配置も含め、本契約後に施工計画や工法が変更になる可能性も示唆がされている。これは、これまでの説明とは大きく違う可能性もあり、その場合、市民への説明、理解が十分ではないと考える。さらに、スターツCAM社は美術館建設に関する知見に関しても疑義を抱かざるを得ない。美術館の所蔵作品というのは、適切に保管がされるべきと、認識をしている。そもそも美術館をはじめとする社会教育機関は、家庭や学校以外で、人々が学習や研修、スポーツ、趣味などを楽しむための施設や団体であり、社会教育は人づくり、地域づくり、つながりづくりの役割を担うことである。そういった点で、この社会教育機関として地元事業者の活用も見込めない。また、美術館としての価値も疑念を抱かざるを得ない状態は大変遺憾である。以上の理由から、第114号議案に反対、また、第115号議案に関しては、市内事業者とのJV受注となっている空調設備工事、第116号議案には内事業者が受注している電気設備工事も含まれているが、(仮称)町田市立国際工芸美術館本体工事に関連する契約であることから、一括して反対をするとの反対討論がありました。

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