町田市立公園条例等の一部を改正する条例
第111号議案
令和6年11月28日
●委員 今回、4施設に限って議案とした理由は。
●担当者 利用料金の改定を検討するに当たっては、球場、体育館、グラウンドなど、同種施設ごとにグループ化し、施設間の利用料金の均衡図ることとしている。その上で、直近3年以内に利用料金の見直しをしている施設が含まれるグループは引上げの対象外とし、受益者負担割合が30%を下回っていて、かつ、近々、改修予定の施設がないグループである球場のみを利用料金の改定をすることとした。
●委員 この4球場を使っている関係諸団体には、どのように、いつ説明を行ったのか。
●担当者 本議案公表後の11月27日に、町田市スポーツ協会及び関係する各種団体代表に対して、条例改正の内容について説明を行った。
●委員 入場料を徴収する場合、今回、1.5倍に上げた理由を聞きたい。
●担当者 本来、受益者負担割合は100%を目指すこととしており、非常に大きな引上げになってしまうので、現行の1.5倍としている。なお、引上げ後の料金設定に当たっては、近隣自治体の同種同規模施設の利用料金も勘案して設定を行っている。
●委員 仮に受益者負担が100%では、入場料が幾らになるのか。
●担当者 今、受益者負担率は大体30%になっており、大体3倍から4倍ぐらいの金額になる。
●委員 今回の引上げで受益者負担の比率はどの程度上がる想定なのか。
●担当者 受益者負担の比率は、分子が利用料収入で分母がそれにかかる経費になる。基本的には分子が1.5倍になるので、45%ぐらいになると想定している。
●委員 値上げの前に、例えば人員配置とか、コスト削減の取組は何かやったのか。
●担当者 有料施設は指定管理者が管理していることが多いが、例えば今まで業務委託で施設管理をしていた部分について可能な限り直営で、経費を削減するような取組はしている。
●委員 やるべきことをやった上での値上げなのか。
●担当者 例えば野津田球場や鶴川球場は、外野に芝生があり、そこをタッチラグビー教室みたいな形で、利用促進を図ったりとか、利用率を上げるような取組はしている。
●委員 他自治体の先進事例とかを把握して、研究もすべきではないか。
●担当者 平日の稼働率が低い球場の活用事例については、今後、しっかり研究をしていきたい。
●委員 選択的で民間で類似サービスの提供があるものと位置づけられているから、受益者負担割合が100%だと市は言っているが、球場はあるのか。
●担当者 近隣では一般市民に貸し出しているような民間の球場はないが、球場は押しなべてスポーツ施設ということで、設定している。
●委員 政策的な配慮は、減免も含めて必要なのではないか。
●担当者 利用料金は、スポーツ団体からも1.5倍はなかなか厳しいというところもある。一方で、スポーツ団体以外も公共施設を利用されている文化芸術とか、ボランティア団体もいるので、そういった方のことも踏まえつつ、また、補助金を出しているところもあるので、その点も含めて今後の検討課題としたい。
●委員 100%という受益者負担割合を、50%に見直すことはできないか。
●担当者 指摘があったということをしっかりと庁内で共有したい。
●委員 例えば1.3倍だったら駄目だったのか。
●担当者 今回の料金改定は、30%以下の受益者負担率の場合、1.5倍と設定しており、受益者負担率が30から80%の場合は1.3倍という数値を設定して、引上げ率を決めている。
●委員 今回、値上げが予定されている施設で、特に市民大会や青少年の健全育成に資するような大会について、市として、どのように捉えているのか。
●担当者 大会を開くことで、盛んなスポーツ振興につながるものと考えている。
●委員 値上げによって市民や子どもたちの機会を奪ってしまう可能性があることだとか、スポーツ団体への負担についてはどう考えているか。
●担当者 今回の引上げについては基本方針に基づいてやらせていただいている。
質疑終結後、まず、反対の立場から、
市民球場等の公の施設は、地方自治体が住民の福祉の増進のために設けられたものである。本条例は、4つの球場の利用料金を1.5倍に値上げする内容だが、物価高騰等で市民の暮らしが大変な状況の下で、市民が野球などスポーツに気軽に参加する上で、今回の受益者負担の適正を目的とした値上げは大きな障がいになると考える。以上の理由で、第百十一号議案に反対するとの反対討論がありました。
次に、反対の立場から、
直近3年間の利用料収入、サービス原価なども聞いたが、やはり利用料収入を上げる取組を市が努力をしてきたということが感じらなかった。また、コスト削減に関しても同じである。さらに言えば、ほかの利用料収入を上げていくとか、そういったほかの自治体の先進事例の把握、研究も不十分と感じた。そういった中で、1.5倍という金額を、市民に負担を押しつけるということに賛成することはできない。さらに言えば、担当部署は違うのかもしれないが、受益者負担の適正化に関する基本方針での決め方がそもそもおかしい。選択的というのは分かるけれども、民間で類似サービスの提供があるという形で受益者負担率100%としていることには非常な違和感を感じて、このままでは、今回の値上げにとどまらずどんどん値上げをしてしまうということを非常に懸念している。さらに付け加えると、子どもとか、やはりスポーツを振興するという意味での政策的配慮とか、そういった点の議論も全く提案されていないという点から、第百十一号議案に反対するとの反対討論がありました。
なお、採決終了後、東友美委員より、
本条例の執行については、スポーツ関係諸団体等との協議の上、町田市が後援及び協力等をしている市民大会、青少年健全育成に資する大会等に対する軽減措置を講じた上で条例の執行をすることを求める。
との附帯決議が提出されました。
質疑終結後、賛成の立場から、
委員会審査において、私の質疑にも同様のことがありましたので、賛成するとの賛成討論がありました。