町田市高校生等の医療費の助成に関する条例
第82号議案
令和4年8月29日
●委員 永続的に市区町村が継続していけるような制度でなければ、無責任な政策だと思う。マル子の部分も含めた、医療費助成についての所得制限に対して、町田市はどのように考えているか。
●担当者 マル子については、市民の利用を考えて所得制限を撤廃した経緯がある。他市の状況や東京都の財政的な補助の動向などを踏まえて、継続や拡充についても、東京都に町田市の要望などを伝えながら取り組んでいきたいと思っている。
●委員 町田市では、神奈川県と隣接していて、大病したりすると市外の病院にかかることが多いという中では、一旦、医療費を払わなくてはいけない。医療費を後から精算するのであれば、行政同士の中で できないかという声が根強いが、何か検討しているのか。
●担当者 本来であれば、近隣の県、都外の市でも、そこで精算できれば一番よいと考えているが、現行の医療保険制度においては、診療報酬の審査機関が都道府県単位に設置されている関係で、神奈川県の医療機関は、神奈川県内の国保連、社会保険診療報酬 支払基金が審査をする仕組みになっているため、難しいと判断している。
●委員 今回所得制限があるが、例えば親との関係がうまくいっておらず、病院に行きたくても親に言えないとか、親の理解がなく、ネグレクトぎみで病院に連れて行かないとか、そういったケースが深刻だと思うが、所得にかかわらず、そういったケースが起こり得るということは町田市として考えているか。
●担当者 今医療にかかれない子どもたちにおける、ネグレクトという視点については、それは十分にあり得る状況であると考えている。その家庭ごとに、しっかり状況を確認して、支援の必要性について 見極めていっている。
質疑終結後、賛成の立場から、こういった事業というのは継続しなければいけない事業だと思っている。東京都からいろいろ制約等もあるかもしれないが、財源等の確保も含めて、東京都の交渉はもちろん、町田市としても財源の確保を今後計画して、この事業が東京都の助成が減って、なくなったとしても継続できるような制度にしていただくよう要望し、賛成とするとの賛成討論がありました。