町田市民病院使用条例の一部を改正する条例
第87号議案
令和4年8月29日
●委員 非紹介患者加算料について、どのくらいの患者が利用しているのか、また、今回2千円上げるということだが、導入の狙いを改めて伺う。
●担当者 選定療養費は2018年から導入されたが、2018年は6,605名、2019年は4,702名、2020年は2,976名、2021年は3,196名、そして2022年度は4月から7月で1,286名が支払っている。次に、狙いということだが、今回の改正は、選定療養費 自体は2百床以上の大病院と地域の医療機関、クリニックの機能分担、それから業務連携を図るための措置として、地域医療 支援病院であれば対象になるものである。
●委員 非紹介患者加算料が無料になる場合があると思うが、知らないと、今回値上げになるから、もう市民病院にかかれないと思う方もいると思う。今までどおり無料の方にはきっちりお伝えすることも市民病院の役目ではないかと思うが、周知はどうなるのか。
●担当者 選定療養費を負担しなくて大丈夫な方は、国の公費負担、医療制度とかの受給対象者である方は該当しないということなので、生活保護を受けている方は、選定療養費はもらわない。なお、町田市が実施しているがん検診などで精密検査をしなさいということで指示があった方や、外来から継続して入院になった方はもらわないことになっているので、院内では周知を徹底したい。また、地域のクリニックにも定期的にお知らせをする機会があるので、徹底しようと思っている。
●委員 非紹介患者加算料が値上がりすることで周知をしていると思うが、反応は何かあるか。
●担当者 院内掲示やアナウンスをしているが、今のところ、特に意見は入ってきていない。
●委員 今回、非紹介患者加算料が上がることに対して、クリニックや診療所から意見を受けたことはあるのか。
●担当者 今のところ、クリニックからも特に意見はない。
●委員 今回、厚生労働省からの通告で一斉に10月1日からということだが、公立病院ではなくても、一般病院でも同じだと思うが、町田市民がよく利用するような、2百床以上の病院は、この非紹介患者加算料を取るということか。
●担当者 保健医療機関で地域医療支援病院であれば、選定療養費が上がるということで対象になる。
●委員 周知に関して、広報まちだへの掲載なども検討しているのか。
●担当者 10月1日号の広報まちだ に掲載する予定である。
質疑終結後、反対の立場から、今回は、令和4の診療報酬改定で紹介状なしで受診する場合、定額負担の見直しが強行され、市民病院においても、地域医療 支援病院として、それに従わなければならないと答弁があった。しかし、市内唯一の公立病院として、昔から市民病院が自分のかかりつけ医だと思っている市民の方も多く存在する。この制度が導入されても、なお加算料を払ってでも市民病院に診てもらいたい、そういう市民がいる以上、風邪や腹痛など近くのかかりつけ病院に行ってくださいという役割分担を強化するという狙いがあるということだが、市民にとっては値上げというペナルティーを非紹介患者 加算料の負担ということで押しつけられる、そういう状況にあると思う。市民の生活にさらなる負担を課す本条例には反対をしたいと思うとの反対討論がありました。