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議案の概要・議決結果

詳細情報

議案名

令和2年度(2020年度)町田市病院事業会計補正予算(第2号)

議案番号

第105号議案

提出日

令和2年11月30日

付託委員会

付託委員会
健康福祉常任委員会
審査日
令和2年12月14日
審査結果
可決すべきもの(全員一致)

議決結果

議決日
令和2年12月23日
議決結果
原案可決(全員一致)

議案の概要

委員会審査の様子

■第105号議案

●委員 今回、ECMOとCTを入れるに当たって、配置だとか、人的なものとか、そういうものも必要だと思うが、どういう体制で購入して、どう取り組んでいくのか。
●担当者 今回購入する機器で、ECMOについては、医師、ICUの看護師、臨床工学技士が基本的について対応するようなものになっている。基本的に、その3人で状況に応じ臨機応変に患者さんの様子を見るというところである。CTについては放射線科のほうで現在ある機器と同様に、検査をするものに使うような状況である。人に関わる予算については、今回の補正予算には計上していない。
●委員 今、このECMOとCTのほかにも、昨今の新型コロナウイルス感染症の増大、拡大等で、医師にしても看護師にしても、その他のスタッフにしても、かなりいっぱいいっぱいな状況だと思う。やはりそういうところをしっかり補う体制というのも、機器を購入すると同時に、特に今の状況であれば必要だと思うが、今の人員の中でやるにしても、いろんなサポートだとか、そういう体制を整えるとか、ただ機械を入れて、それは地域における安定的な医療提供というのはするかもしれないが、人的な部分というのは今一番求められているところだと思うので、そこのところの対応をどう考えているのか。
●担当者 今のところ、現在の人員の中でやりくりをしながら、何とかやってきているというところである。さらにこれが深刻化してきた場合には、一部病院の機能を縮小するとか、影響の少ないところを縮小するとか、そういったことも考えていかなければならない。そういったことによって人の確保も図っていかなければならないと考えている。
●委員 現状においても感染の予防や対策として、ほかの外来あるいは手術等も含めて影響が出ているわけである。そこに影響するぐらい、今いっぱいいっぱいの状況で、今の人員の中でやりくりできるのかという心配がある。だから、事前にそういったところはしっかり想定をして、配置なり、その体制というのはやっておかないと、もうもたないのではないか。
●担当者 今回計上しているうち、CTについては、もともと放射線科のほうで運用しているものであり、それを単純に更新するという形になるので、そちらの人員については、基本的には現有の人員で稼働していくという形になる。ECMOについては、もともと当院の場合、中等症の患者を受け入れている。中等症の患者が重症化した場合にECMOという形になるので、今、院内の臨床工学技師のいるところで、どういう体制でやるのかというプランを立てているので、基本的には現有の人員の中で何とか回していけるような努力はしていきたいと考えている。
●委員 今回購入するECMO、それから、CT撮影装置、2台あるが、これは両方ともコロナ対応で活用されるということでいいのか。
●担当者 ECMOとCTの購入機器については、コロナの患者に使うということを想定している。
●委員 緊張感ある職場において、市民病院として、医療に従事される皆さんの状況とか、思いとか、そういったものというのはどのようにつかんでいるのか。
●担当者 市民病院にも健康推進室みたいなところがあり、産業医がいる。そちらと連携をしながら、特にコロナの対応に当たっている医療従事者については、早めに心のケアを含めたものを相談するようにということでアドバイスしているところである。
●委員 医療に直接携わる皆さんの状況など、組合などもあるだろうから、そういったところとの交渉とかは今行われているのか、働き方に対するいろいろな、医療従事者の皆さんの考えとか思いを聞く場所というのはあるのか。
●担当者 今、市民病院には2つの組合がある。それぞれから、そういった職員の方のご意見を吸い上げることとしては、直接来るよりも、そういったところの窓口のほうがいい場合もある。そこから、この11月にも要望という形で提出いただいて、意見を聞いているところである。
●委員 要望に対しては対応されるということで市民病院は取り組んでいるのか。
●担当者 もちろん組合だけではなくて、組合以外の方も多くいるので、個別の意見等も当然上がってくるので、そういったところで意見を聞いて、可能な限り対応していきたいと思っている。
●委員 今、各地域で医療崩壊ということが危惧されて、いろいろ話題になっている。実際にそういう病院も生まれているという状況の中で、一番その要因となっているのが医療従事者の不足ということではないかと思うが、そういった医療に携わる方の意欲をしっかりと、それこそ使命感という形でずっと頑張っていただいていると思うが、それだけに頼っていたら、どこかでぽっきり折れてしまって、それがメンタルに行くのか、あるいは離職という形を選ぶのかということは分からないが、そういった状況になる前に、やはり意欲をどう維持させていくのかというのが大変大事になると思うが、それに対する対応とかというのは、今回、予算にはないということだったが、市民病院として何か検討されているのか。あと、危険手当が1000円という形で決められたが、それで十分なのか。
●担当者 医師もそうだが看護師というのは、誰でもなれるものではない。現状として、来年度の看護師の採用募集とかをかけているが、そこをようやくクリアできるかどうかといったところの人の確保である。逆に、ここで頑張って、すぐに看護師が増えるとか、医師が増えるということではないので、そこのところはご理解いただきたい。そういった中で我々のほうとして、1か所に負担が行かないために、例えば、コロナが増加していくのに併せて、最終的には、単純に一人一人の仕事量を増やすのではなくて、優先順位をつけて仕事を抑えて、そういったところに人を手厚く充てていくしか方法がないといったところである。また、手当についてだが、病院の入り口のところでトリアージをやっている者に関しては、1000円の防疫等作業手当という形で支給している。それ以外に直接的にコロナの感染者、もしくは感染の疑いの方については4000円ということで支給している。こちらについては、院長が直々に、少しここは多めに出せるのであれば、極力出しなさいという指示もあって、近隣の公立病院よりは若干高めの設定になっている。
●委員 看護師、医者も含めてだが、使命感で頑張っているところを、さらに継続して、いつ収束するか、まだまだ見通しの立たない、そういった状況を頑張っていただくための目に見える支援という面では、やはり報酬というのが一番、自分の頑張りがそういうふうに評価されているというのが励ましになると思うので、報酬についてはぜひ検討していただきたい。あと、国のほうからの慰労金が20万円出されていると思うが、それが支給されたのか。あと、ボーナスについては町田市と同じような形で今回少し下げられることになっているが、同じような形で決められているのか。
●担当者 期末・勤勉手当等については、我々は市の職員でもあるので、そちらと合わせて同じようなことになる。それから、20万円の慰労金については、既に9月に申請を出しているところだが、ほかの病院も多数あるので、もう支給が出ているところと、うちの病院のように、まだ支給されていないところという形で分かれるところで、町田市民病院は、今のところ、まだ支給まで至っていない状況である。
●委員 コロナ患者は、初等、中等、重症という分け方をしている、その分け方。それと、市民病院はコロナ患者を何人受け入れられるのかということ。それからもう一つ、ECMOを入れて、それを利用するということは、重症患者を受け入れるという体制が取れているというのか、あるいは入院中に重症になった人をこのECMOで救済しようとしているのか。
●担当者 初等、中等、重症の違いだが、軽症については、せきのみで息切れがない場合である。中等症については、息切れ、肺炎の症状が見られ、酸素投与が必要な場合である。重症については、ICUへの入室、ECMOや人工呼吸器を使用した治療が必要な場合の分類になる。何人受け入れられるのかだが、市民病院は、東京都に、新型コロナウイルスの重点医療機関としての登録をしている。その際に、何床 病床を運用するのかということも届け出ており、現状では20床で運用するということを届け出ている。なお、疑いの患者を受ける病床として、その20床のほかに8床を確保しているので、現状で疑い用が8床、それから、疑いと陽性患者用として20床の病床を確保している。ECMOの必要性だが、中等症で入院した患者が院内で治療している最中に重症化した場合に、より高度な治療ができる医療機関に転院していただくことを想定している。その転院に必要な期間中にECMOを使用して患者を治療していくことになる。
●委員 今、町田市民病院では、病床はどのぐらい利用されているか。
●担当者 20床のうち、14床、今、入院の患者がいて、それから、疑いの患者を入れる病床8床のうち6床を使っている。
●委員 大体いつも20床ぐらいは使われているという、それは大体平均か。
●担当者 第3波が来る前はもう少し少なかったが、やはり第3波が来てからは、常時それぐらいの人数を受けている。
●委員 現在までに中等症の方とかが重症になって転院するとか、そういった状況がどのぐらいあるのかと、転院先が決まるまではどのぐらいかかるものなのか。
●担当者 今までの症例数としては、入院していた患者さんで重症のところに送られた患者さんは1名である。あとは、救急のところにいらしたときに、もう既にかなり重症ということで、ほかの病院が適用するだろうということで紹介したのが一、二例あったと思う。移動に関しては、比較的 今までは重症を取ってくださる病院の対応が非常によくて、こちらで情報を提供して、移動の準備をして、トータル2時間以内ぐらいには病院を出て、その後1時間ぐらいで重症患者の病院に移せるというところである。
●委員 思ったより早く転院先も見つかっていたりして、結構スムーズな対応が今できていると思うが、そうなると、例えばほかの病院で重症の病床がいっぱいになったときに、町田市民病院のECMOが1個空いているらしいから、何とか1人受け入れてくれないかという状況になることは想定されるのか。そういったときには入れるようなことになるのか。
●担当者 町田市民病院では、重症を取るという形では手を挙げていないので、重症患者は、まず重症を取ると言われている病院で対応するということで情報が入っていくと思う。
●委員 以前、危険手当は徐々に、段階的に増えていったという記憶があるが、この危険手当というのは、今いつまで決まっているのか。
●担当者 確かに最初は1000円だけだったが、拡大して、それもさかのぼりをするということで、当初からこの金額で設定した。期限については、今回、12月末が今のところの期限になっている。ただ、東京都とか、ほかの公立の病院等と歩調を合わせて、必要に応じて延長の措置は取っていきたいと考えている。
●委員 スタッフの方々の休日の取得状況や時間外勤務の状況は、例年と比べてどのようになっているか。
●担当者 今、データがそろっていないので何とも言えないところだが、今のところ、休暇が極端に取れないとか、そのようなことはないと思われる。特に看護師については、例年程度の休暇というのは取得できていると聞いている。時間外勤務についても、通常、市民病院では月の残業時間が40時間を超えると報告を上げてもらってということで、健康相談も含めてしかるべき検討をしていくが、今のところ、そういったところは去年と比べて特にないので、毎月、事務職で1名から2名出るか出ないかといったところである。

質疑終結後、賛成の立場から、今もって新型コロナウイルス感染拡大が長引き、拡大している中で懸命に使命を果たしていただいている医療従事者の皆さんに敬意と感謝を申し上げる。今回、医療機器の整備をするに当たり、医療従事者へのメンタルも含めた配慮、そして、増員を含めた体制の強化、場合によっては予算措置も求めて、賛成とする。との賛成討論がありました。

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