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議案の概要・議決結果

詳細情報

議案名

町田市民病院使用条例の一部を改正する条例

議案番号

第81号議案

提出日

令和2年8月27日

付託委員会

付託委員会
健康福祉常任委員会
審査日
令和2年9月9日
審査結果
可決すべきもの(賛成多数)

議決結果

議決日
令和2年9月30日
議決結果
原案可決(賛成多数)

議案の概要

委員会審査の様子

●委員 無痛分娩の費用だが、実際に行っている病院を参考にしながらということだったが、どれぐらいを見込んでいるのか。それから、通常、市民病院で行われる普通の分娩の費用はどれぐらいなのか。
●担当者 無痛分娩に関する費用の決め方ということで、計算の根拠としては、麻酔科医が硬膜外麻酔をかけるので、その診療報酬の点数を基本として、かかる薬剤費等を基に計算している。実際にかかる部分としては、医師の人件費部分がかなり大きな割合を占めるので、プラスでかかるものとしては、麻酔にかかる薬剤費等になってくると思う。通常の当院での出産の費用だが、70万円前後である。
●委員 無痛分娩を選択すると78万4000円の費用が必要になるということで受け止めた。麻酔医師の人件費プラス麻酔薬ということなので、この8万4000円という金額について、適切な額なのかどうか、教えていただきたい。それから、駐車場だが、本会議の質疑で、通常1時間から2時間で帰る方が多いという話があった。そういった利用状況を見れば、例えば一、二時間まで、病院の通院で来られる方々の軽減とか、100円のままでとかは検討されなかったのか。病院によっては、診療で来た方は、減免で無料という病院もあるようだが、そういったことについては検討されなかったのか。また、調査では出てこなかったのか。
●担当者 無痛分娩に関しては、近隣の病院を参考にして、北里大学病院だとか、新百合ヶ丘総合病院の麻酔科医が硬膜外麻酔をかける場合、12万円から15万円かかっているので、それよりは低い額に抑えて、選択しやすいようにということで考えている。この額が高いか低いかについては、当院での麻酔科管理の手術件数も3,000件を超える手術を行っているので、そういった麻酔科医が関わらなければいけないということを鑑みると、この程度を頂かないと、実施が難しいということで判断した。駐車料金の設定について、今回、近隣の公立病院15か所の駐車料金を調査した結果、
平均的な金額が4時間で250円だった。特に、市民病院から距離が近い、稲城市立病院や多摩南部地域病院の駐車料金が4時間の場合、200円だったので、市民病院も200円という形で設定した。調査の過程で、診療をして減免をしているというような事例は見当たらなかった。
●委員 都内で、近隣市を見たのかもしれないが、大和市立病院が30分まで無料で、1時間まで200円に設定されていたが、治療、あるいは治療で来た方を送ってきた家族とかも含めて減免という形で設定されていた。他の公立病院と合わせてということだが、そのことによって、これまでの料金が2倍に引き上がるという市民の負担感とか、病院の駐車場の利用者について意見を聞くとかということはされたのか。
●担当者 利用者の方の意見をお伺いする機会だが、特に今回、料金改定に当たって、そういう場は設けていないが、通常、いろいろ意見をいただいたり、手紙のような形で声をいただくような箱が置いてあるが、そういうところでも駐車料金が高い、安いというような声は現在いただいていない。
●委員 駐車場料金の件で、30分超え4時間までの時間が100円増額ということで、今の駐車場の利用状況を考えて、年間として駐車場利用の収入がどのぐらいアップするのか。アップして何かほかのことに使えるならいいのかと思うので、そこの部分の費用をもし試算していれば、お願いしたい。
●担当者 昨年度の実績でいくと、駐車料金が年間で約2000万円の収入があった。したがって、今回200円ということで2倍になると、収入のほうも2倍の4000万円近くになると想定している。そちらのほうは、病院の経営の一環として利用させていただく。
●委員 この条例が可決した暁には、市民病院としては、妊娠されている方の何割ぐらいの方がこの制度を利用するものと予測しているのか。
●担当者 一般的に、通常分娩の2割ぐらいが選択されるというデータがあるので、その程度になる。当院の場合は、地域の助産施設から切迫だとか異常分娩で出産されるケースも多いので、それを除いた一般の、通常分娩の2割程度という予想をしているが、まだそこについては、始めてみないと何件ぐらいになるのかというのは、読めていないところがある。
●委員 無痛分娩を選択される妊婦さんは増えているのか、減っているのか、それとも余り変わりはないのか。
●担当者 一般的には、やはり今門戸が広がっているので、体力の消耗を抑えるということで、ご希望になる人は多分増えていると思う。
●委員 駐車場だが、受益者負担の観点から適正化ということであるが、この受益者というのは、どういう方を想定しているのか。
●担当者 市民病院駐車場の受益者だが、基本的には市民病院を受診される方を想定している。
●委員 市民病院を受診される方はもちろんであるが、お見舞いとかも含めて、市民病院を利用される方ということであるが、市民病院を利用されていない方もこの料金体系なのか。
市民病院を使っていないけれども、目的外使用という人たちの差別化というのは必要だと思うが、その辺はどう考えているのか。
●担当者 駐車場の利用者だが、確かに現在、市民病院のほうでは、市民病院を利用、受診されているのか、お見舞いに来られているのかとか、全く関係ない利用で止められているのかというような状況を把握できていないので、一律の料金を頂いている。仮に、受診なり、お見舞いに来られた市民病院利用者の方を特定するとなると、やはり何らかの手続は必要になってくる。その手続に、またコストとか手間とかが生じてくるのかなと思う。今後については、そういうところの研究をしながら、あとは実際に利用されていない方がどのくらい止められているのかというような調査ができるのかも含めて、研究したい。
●委員 市民病院を新しく建て替えるときに、やはりその辺が議論になって、あのときはもう駐車場になかなか入れないとか、いろいろなことがあったが、現状特に、多分午前中だと思うが、駐車は十分、待つことなく止められるのか。
●担当者 現状、立体駐車場に改修して、300台ほど止められるが、基本的には満車になってお待ちいただくというような状況は今のところない。
●委員 システムを入れたりするのは逆に費用がかかったりして、費用対効果とかというのは十分理解するが、やはり駐車場料金を上げて、それを病院の収益というよりも、一部でもいいので、特に利用される方の、駐車場の利便性というものに対しても、この料金のアップした部分を落としてほしい。受益者負担ということであれば、そのように思うが、そこのところを確認したい。
●担当者 受益者負担に対応するサービスというような話だと思うが、これはたまたまというタイミングだが、今回、来年の1月前後を予定して、駐車場に車番認証システムというものを導入する。こちらについては、今までは入庫したときにカードが出てくるが、それをまた出庫のときに機械に読み込ませて、そのとき初めてゲートが開いて出庫できるというようなシステムで、それが出庫時の渋滞とか、一々入れないといけないという手間があった。今回、車番認証システムを導入して、駐車場内にカメラを設置して、ナンバープレートを読み込み、出庫時にそのナンバープレートが適合すれば、自動的にゲートが開いて、利用者の方の手間が省けるようなシステムを導入した。そういうサービスを還元していくとともに、その評価を、声を聞きながら、駐車料金の在り方とかも含めて、お客様の声をまた聞いていきたいと考えている。

質疑終結後、反対の立場から、1点、無痛分娩を取り入れるという点については、出産方法の拡大、妊婦さんの安心なども高める、そういった出産方法を取り入れるという点では賛成である。ただ、出産費用が大変上がっているということを改めて確認したので、意見としては、この無痛分娩の費用だけではなくて、出産費用についても、もう少し出産しやすい費用にならないかなと、議論を通じて感じたので、触れておきたいと思う。それから、駐車場料金についてである。この料金を倍に引き上げるということで、4時間まで200円という費用負担になるということだが、やはりこの市民病院というのは、市民にとって大事な命を守るとりででもあり、中核病院としての機能を持っている、そういった病院である。なかなか重篤な患者さんも来るということで、車で来ざるを得ない、そういう方々もご家族、あるいは知り合いが連れてくるということになると思うが、そうした方々もできるだけ負担を少なくというか、診療費自体を下げることはできないわけだから、そういった環境面での駐車料金をこれ以上、上げるということは、大変負担増になり、患者さんにとってもそのことがハードルになるという金額ではないが、やはり料金が上がったのだということがちょっとプレッシャーになっていくのではないかなと思う。公立病院として、やはり医療を患者さんが安心して受けられるような、そういう環境をしっかりと守っていく上でも、この駐車場料金を2倍に引き上げるということは行うべきではなく、少なくとも、その患者さんが医療を受けられるために駐車場料金が設定されているということを、減免なども含めて検討すべきだと考え、反対するとの反対討論がありました。

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