町田市立学校施設の開放に関する条例の一部を改正する条例
第125号議案
令和元年11月29日
●委員 利用者のうち高齢者の割合は30%とのことで、本会議では、都内の他自治体を参考に今回の利用料を設定したとの答弁もあったが、65歳以上や障がい者は無料にしている自治体もあったかと思う。そういった点はどう考えているか。
●担当者 今回は受益者負担の適正化に関する基本方針に基づいて見直しをしている。その中で温水プールの受益者負担率は100%となっているが、実際の負担率と乖離を見直すということになっており、今回は、無料にするという考えではなく、現行の料金をどう見直しするかということである。
●委員 高齢者がいかに体力を維持するか、ということも課題になる中で、値上げで利用回数が減ってしまうというような検討はしたのか。
●担当者 今のところ利用者が減少するとは余り考えていない。今、温水プールでは無料のレッスンをやっており、かなり好評である。働き盛りの方や高齢者の方にも比較的なじみやすい無料教室をこれから検討していくことも考えているので、そういったところをしっかり周知し、利用者減にならないように検討していく考えである。
●委員 受益者負担率100%だと利用料は1200円になるとのことで、これに比べれば1.5倍の値上げは安いという話になるがこの金額は視覚的にもかなり大きいと思う。今後どのように利用者に説明するのか。
●担当者 10月の消費税の値上げや、過去の利用料金の変更の際も行ったが、1カ月前から券売機等に値上げの料金と値上げの趣旨を掲示して、理解を深めたい。
●委員 利用料金をいきなり1200円にするのではなく、段階的に少しずつ上げていくという考えなのか。
●担当者 受益者負担の適正化に関する基本方針では、毎年受益者負担割合は見直していきましょう、としている。ただ、それに対する料金の変更を頻繁に行うと市民生活にも影響が大きいので、2、3年に1度、見直しをしていくことで認識している。
質疑終結後、まず、反対の立場から今回の値上げで料金は1.5倍になり、これまで3回行けた金額で2回しか行けなくなってしまうことになる。特に、高齢者に対して体力の維持などを必要としながら、利用場所の値上げをすることは矛盾していると思う。都内の他自治体では、高齢者、障がい者に対しては無料としている自治体もある。公共施設の役割として、利用料の負担が少なく、誰もが通いやすい場所であることが重要と考えるため、値上げはすべきでないと考える。よって、125号議案に反対するとの反対討論がありました。
次に、賛成の立場から値上げについては一定の理解をするが、本来、公共施設の利用料金等の値上げは利用者からは歓迎されない事案であることは言うまでもない。受益者負担の適正化に関する方針に基づくものであっても、より市民の賛同を得るための説明努力と義務が行政側にあると考える。他の施設利用料金を含め、一律に受益者負担をうたうだけでなく、その必要性と値上げによる結果が後の利用者の満足度が高まるように市民へアピールするよう求めて、賛成するとの賛成討論がありました。