町田市まち・ひと・しごと創生基金条例
第100号議案
令和元年11月29日
●委員 企業版ふるさと納税ということで、町田市にとっては収入がふえるが、一方、企業の本拠地である本来税金を納めるところは、控除によって税収が少なくなる。つまり、企業版のふるさと納税そのもののあり方が問われている。本来の税の原則が崩れていくことになるのではないか。
●担当者 今回の企業版ふるさと納税の活用は、市の財政負担を軽減しようという思いから手を挙げた。制度そのものについては国が所管していることなので、我々が何か言える立場にはない。
●委員 寄附を確保するに当たって、どのような取り組みを行うのか。
●担当者 パンフレットをつくったり、町田にゆかりのある企業を直接訪ね、事業の趣旨を説明して、賛同いただけるかアプローチを積極的に図っていきたい。
●委員 芹ヶ谷公園の整備事業に伴う寄附を集めた基金の条例ということだと思う。特にその事業のうちのどこの部分にということではなく、一般的に使われるということでよいのか。
●担当者 トータルの金額の中のどこという指定があるわけではない。芹ヶ谷公園の事業に対するということである。
●委員 設置するための条例を求めているにも係わらず営業活動、賛同を得るために動くときに、人数がわからないなど、あやふやなものを条例として上げてくるのはいかがか。前段階として、何か上げ方があるのではないか。
●担当者 寄附をお願いする活動というのは、別の段階にある。今回の条例はお財布づくりだというふうにご理解いただきたい。
質疑終結後、反対の立場から、本条例は企業版ふるさと納税を積み立てるものだが、個人版と同様に、税源の奪い合いで地方税の原則をゆがめるおそれがある。また、寄附を集めるために、市の職員が企業回りの営業を行うなど問題がある。また、本事業である芹ヶ谷公園整備については、民間活力の導入が行われ、管理運営面でこれまで担ってきた公園の基本的要素が崩されかねないなど問題がある。そのための条例であるという点で反対するとの反対討論がありました。