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議案の概要・議決結果

詳細情報

議案名

町田市立公園条例の一部を改正する条例

議案番号

第76号議案

提出日

平成25年8月30日

付託委員会

付託委員会
建設常任委員会
審査日
平成25年9月13日
審査結果
可決すべきもの (賛成多数)

議決結果

議決日
平成25年10月8日
議決結果
原案可決(賛成多数)

議案の概要

委員会審査の様子

● 委員 公園駐車場の有料化をする事業の目的は何か。
● 担当者 第1に、長時間駐車があることによって他の利用者への影響を防ぐこと、第2に、目的外利用を防ぐこと、第3に、利用者から公平な負担をいただくという受益者負担、これらが有料化をする目的である。
● 委員 受益者負担の適正化を実現するために、使用していない人の税金を使って負担する事態に陥っていると思うが、どうか。
● 担当者 過料を科すこと、不適正利用や通算規定等を設け、できるだけ赤字幅については縮減をしていく。
● 委員 閉門時間と徴収時間の差異による不適正な管理が行われたというが、市が知らなかったことで赤字が出たことについての市の見解はどうか。
● 担当者 市から指定管理者に平日無料という承認を通知した際、文書の中にあった「さらなる経費の節減に努めてください」という部分に対し、指定管理者は、徴収員の徴収時間を変えて運用した。そのため、後追いで条例の手続を行った。
● 委員 議員提出議案第10号の附則の件で「この条例は、公布の日から起算して10月を超えない範囲内において町田市規則で定める日から施行する」となっているが、この辺についてはどういう考えがあるのか。
● 提案者 シルバー人材センターの方たちの契約期間は、少なくとも1年間はあると見越し、契約上の部分で訴訟等の問題が発生しないよう配慮した文言で整理した。
● 委員 仮にこの条例の改正案が通ったときに、平日の徴収業務がなくなると思うが、シルバー人材センターの方たちはどうなるのか。
● 担当者 市としては代替業務、例えば、公園台帳を作成する際に樹木調査を現地で行う業務や各公園でいろんなイベントがあるが、その補助員のような業務を今後はお願いしていきたいと検討しており、シルバー人材センターとも話し合いをしている。
● 委員 1,800万円ぐらいの赤字を縮減する努力をしていくという話があったが、その残った赤字についてはどこから負担するのか。
● 担当者 市の事業であるので、市が負担する部分はあると思う。また、駐車場は公園の中での便益施設であるため、利用者が駐車をするという便益を得られることに対して、ある一定の負担をしていただく。
● 委員 都市公園法の本来の設置の目的からすれば、福祉の増進であるが、やればやるだけ赤字を補填しなければいけない事業が、市の事業として本当にふさわしいのか。
● 担当者 都市公園として公の施設の中で、駐車場を利用した方に、一定程度の利用料をいただくということについては、福祉の増進、あるいは公共の福祉に対して反するものではないと考えている。今後は、しっかりと実態を調査し、経費の縮減、それから収入増を図っていきたい。
● 委員 現場の状況について、現場の人たちがどういった分析をしているかを取り入れるべきであり、今後、有料化すべき公園というのを絞っていかなければならないと思う。

質疑終結後、議員提出議案第10号に賛成、第76号議案に反対の立場から、平成23年12月定例会、また、平成24年3月定例会で市が公園駐車場有料化について提案をしてきた理由は、受益者負担の適正化に関する基本方針に基づき有料化をするという話であった。きょうの質疑の中でも、そこは変わっていないという話があったが、6月定例会から話をしているが、赤字が出ている時点で受益をしていない人の負担が発生しているという意味で、この理由については既に破綻をしていることを申し上げてきた。第2の理由として、今定例会から1番目に出てきたが、長時間を利用する方を有料化することにより、少し短く利用していただいて、より多くの方が公園の駐車場を利用してもらうことに関しては、積極的な根拠、数字が今回の質疑の中では示されなかった。どこから理解をしていいのかわからない状況で今回提案をされてきたという点。そして、幾つかの不公平が発生をしているという点、土日、祝日に利用する人と平日に利用する人、また時間帯によって有料の有無が生まれてきている、こういった負担の公平性の意味から不公平が生じている点。そして最後に、有料化をすることで少なからず市民に不利益が生じているという事例が幾つかあった。具体的に例を挙げれば、有料化されることで閉鎖をしなければいけないような駐車場が出てきたり、また、施設を利用するに当たって減免だからというところが影響してきたり、そういったことが発生をしていると思う。以上の理由により、公園駐車場については従前のとおり無料に戻して、市民にとってはもちろんだが、公園を利用される方にとって、より親しみを持って使っていただけるよう、もとの公園になるよう、議員提出議案第10号に賛成、第76号議案に反対するとの討論がありました。
次に、議員提出議案第10号に賛成、第76号議案に反対の立場から、最初にこれを導入するときには、受益者負担の適正化だということで導入をした。しかし、今の論理の中では、これは一部の長時間利用者、あるいは不正利用をしている人の防止のための柔軟な運用のための施策である、そういうような答弁があった。今回、有料化をすることで閉門時間の差異があって、また、さらに今回提出された第76号議案では、1回、車を出した人に新たに入れば罰則規定をつくるというような、有料化したことによってさらに市民にそういったことをさせるような中身になっている。市の事業として、これが本当にふさわしいかというような考えを持っている。土日、有料化を継続することでさらに赤字がふえる。これは本来、都市公園法の利用の観点、誰もがいつでも好きなだけいられる、そういった都市公園法の趣旨からいえば、本当に足を遠のかせるような条例だと思う。一旦ここで有料化を白紙に戻して、これまでの有料化のさまざまな分析なども行って対応を考えるべきだと思い、議員提出議案第10号に賛成、第76号議案に反対するとの討論がありました。

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