平成24年度(2012年度)町田市一般会計補正予算(第2号)
第74号議案
平成24年8月31日
総務常任委員会
■政策経営部所管部
● 委員 市民相談費の満足度調査は新庁舎全体の調査なのか。
● 担当者 新庁舎ではワンストップということで、総合案内人も置き、今までとサービスの方法を変えている。新庁舎全体についてのアンケート調査が主な内容になっている。
● 委員 アンケートの実施時期と対象人数はどのぐらいなのか。
● 担当者 実施時期は未定だが、以前と同様な形で4千人程度の市民の方と職員にアンケートをとっていきたい。
■財務部
● 委員 繰越金32億円について、新庁舎の建設などかなり歳出があった中で余剰金が出たのはどういうことか。
● 担当者 新庁舎建設事業費については、国の補助金、公共施設整備等の貯金と起債で対応したので、繰越金には関係ない。
● 委員 財政調整基金積立金の最終的な目標数値はどうなっているのか。
● 担当者 財政調整基金の年度末残高の目標は70億円で設定している。
● 委員 施設解体工事費1億8,400万円と債務負担行為の合計額が旧庁舎の解体工事費なのか。
● 担当者 合計額の4億6,500万円が全体事業費になる。
● 委員 解体工事におけるアスベストの飛散防止の対応策はどのように行われるのか。
● 担当者 石綿の粉じんが飛散しないように十分な養生をし、飛散防止剤の散布等を行った上で有資格者の管理のもと撤去し、法令に基づいて適正に処理する。
● 委員 実際解体物の搬送に当たって、通学路や通勤通学時間帯、待機車両の問題など、どのような対策がとられているのか。
● 担当者 通勤通学、通学路の問題を含めて、周辺の交通渋滞の状況を調べて、交通誘導員の安全配慮の徹底や工事車両の時間帯の制限など検討していきたい。
● 委員 庁舎跡地をイベント広場にする予定だと聞いているが、駐車場が必要になるのではないのか。
● 担当者 イベント広場に関して、現在のところ駐車場は具体的に決まっていない。
● 委員 解体工事が終わるまでの間、駐車場は引き続き使えるのか。
● 担当者 駐車場の契約期間が2013年3月までであり、今年度いっぱい駐車場は使用可能と考えている。
■経済観光部
● 委員 企業立地促進地区はどこなのか。
● 担当者 企業立地促進地区は、町田駅、多摩境駅周辺に本社等のオフィス、あるいは多摩境駅、忠生、旭町、鶴間周辺に工場を誘致する地区を予定している。さらに、株式会社町田新産業創造センター内にも企業の誘致を行っていく予定である。
● 委員 企業立地促進地区では、どのような支援を行っていくのか。
● 担当者 全国的には、固定資産税や都市計画税相当の補助金、市民を雇用した時の補助金、産業見本市へ出展するための補助金などのメニューがあり、これから検討していきたい。
● 委員 起業、創業を支援するターゲット業種が、教育、健康となっているが、どういうものを想定しているのか。
● 担当者 教育に関連して、学習塾、予備校のほか、カルチャーセンターのようなものも教育産業に含まれる。健康であれば、医療のほか、食に関連するものも健康につながると考えている。
● 委員 町田新産業創造センターの社長のリスクが高いのではないか心配されるがどうか。
● 担当者 町田市としても創業者を掘り起こすための支援を一緒にやっていきたい。
● 委員 12月にセンターを設立するスケジュールに無理があるのではないか。
● 担当者 日程は少しタイトだと思うが、予算成立後にセンターの設立準備委員会を設置して、入居の案内や誘致の活動も並行して進めていきたい。
● 委員 起業、創業への支援は地域振興に役立つのか。
● 担当者 創業者、起業者が入居するときの条件として、地域の活性化に寄与するような交流の場をつくることで、地域の貢献につながっていくと考えている。
● 委員 周辺の自治体の状況はどうか。
● 担当者 八王子市、多摩市、三鷹市、昭島市、調布市、国立市、相模原市で設置されている。
● 委員 思うように機能していないところも確認できているのか。
● 担当者 起業したが、1人、2人の会社がそのまま居座っている状況もあり、育て方をどうするかはインキュベーションマネジャーの手腕によるところが大きいと痛感している。成功例だけでなく、失敗例についても、研究していきたい。
質疑終結後、反対の立場から、「200億円を超える新庁舎建設の関連工事として旧庁舎の解体工事に4億6千万円を超える予算が計上された。また、中町第三分庁舎の跡地活用として新産業創造センターの設立に5,600万円の支出がされている。真に市内業者育成を中心とした安定した事業とは考えにくく、活用のあり方について再度見直す必要があると考える。昨年度の繰越金など28億円が財政調整基金に積み立てられた。今年度70億円を目標にしているということだが、今、市民の生活は厳しくあり、市民の命、暮らしを守るために積極的に活用すべきと考えるため反対する。」との反対討論がありました。
健康福祉常任委員会
■地域福祉部
● 委員 家具転倒防止器具取付委託料について、家具転倒防止器具の想定件数と実績値についてはいかがだったのか、また、どのように広報を行っていくのか。
● 担当者 件数は50件を想定している。実績については、防災安全課でこの事業を実施していた2009年からの3年間、障がい関係の対象者では、335件の給付実績があった。PRの方法は、高齢者福祉課と連携をとりながら広報、ホームページ等でPRを図っていきたい。
● 委員 自立支援給付事業費について、施設入所している障がい者の地域支援移行と定着のための費用とは、具体的にはどういうことか。
● 担当者 町田市民の障がい者の方で地方の施設に入所をしている方が、町田市内の施設に入所していただくことによって、町田市内の法人の方に補助をする事業で、地域で暮らしていただくことを促進するための補助である。
■いきいき健康部
● 委員 予防接種費について、生のポリオワクチンが不活化になるが、対象となる方への周知はどうなっているのか。
● 担当者 個別ではないが、広報で7月中に1度、ホームページでもお知らせしている。
● 委員 予防接種がたくさんある中、ポリオワクチンを、生から不活化に根本的に変えているので、広報ではなく個別で周知する必要性があると思うがいかがか。
● 担当者 乳幼児健診などで来られた方々にはあわせてお知らせはさせていただいているが、今後の接種の動向を見ながら考えていきたいと思う。
● 委員 生のポリオワクチンを1回も受けていない方に周知を行えば、全員に周知が行くのではないかと思うがいかがか。
● 担当者 これまでポリオの予防接種の接種率は非常に高いものであったので、接種をされていない方は非常に限られると考えている。対象者の把握を可能な限り行い、
情報がないために接種ができなかったというようなケースをできるだけ少なくするように努めたいと思う。
● 委員 保健対策事務費について、未熟児に対してということだが、その内容について質疑がありました。
● 担当者 対象はゼロ歳児で、出生時の体重が2,000グラム以下、もしくは生活力が特に弱くて入院治療が必要となった方に医療費を助成するものである。
● 委員 債務負担行為補正のうち、犬等捕獲収容業務委託事業について、随意契約から一般競争入札に変わったということだが、どういう判断で変わったのか。またサービス面で悪くなることはないのか。
● 担当者 今年度の定期監査において指摘があり見直しを行うこととした。サービス面については、技術、能力、経験などをきちんと持った人間を配置してもらえるように
確実な契約を締結していきたいと考えている。
文教社会常任委員会
■市民部
● 委員 忠生市民センター仮設庁舎借上事業について、仮設庁舎の会議室と図書室の状況は。
● 担当者 仮設庁舎については行政窓口を中心にしており、会議室、図書室については計画していない。ただし、会議室等についての近隣のご案内については、いろいろなお知らせで周知していきたい。
■文化スポーツ振興部
● 委員 施設改修工事費について、小山スポーツ広場を返還するということだが、それに対する対応策が何か設けられているのか。
● 担当者 全くの閉鎖ということではなく、土地の一部を返還するということである。そのため、従来の使い方とは多少異なるかもしれないが、できる範囲で工夫していただくことで地元の団体と話を進めている。
■子ども生活部
● 委員 学童保育クラブ新築工事費について、どの程度の増築を行うのか。
● 担当者 50平米の大きさを現在ある学童保育クラブの建物に併設してつくる形で考えている。これによって、28人分の増員が可能となり、国の基準によると全部で111人の子どもたちが入れるクラブになる。
● 委員 市立保育園引継保育委託事業の内容は。
● 担当者 1点目に、保育中心の引き継ぎとすること。2点目に、園長予定者と、ゼロ歳児から5歳児までの各クラスに引き継ぎ保育士を配置して、保育部門、管理部門の引き継ぎを行うこと。3点目に、引き継ぎ期間は1年間とすることが大きな方向として決まった。
● 委員 病後児保育施設新設事業について、堺地域ということだが、この地域は本当に細長いので、ここで言っている小学生とはどこまでを対象として考えるのか。
● 担当者 地域の範囲については、特に決めていないが、利用するには登録が必要になる。
■学校教育部
● 委員 金井中学校仮設校舎借上事業について、仮設校舎の建設場所はどこか。
● 担当者 現在の体育館の横にテニスコートが3面あるが、その1面を使って建てようと計画している。
■生涯学習部
● 委員 収蔵史料デジタル化委託料について、古文書のデジタル化ということだが、原本は原本で大切である。そういうこともしっかりと予算に含まれているのか。
● 担当者 この事業費の中には、原本を保存する作業も工程の一部として入っている。
● 委員 自由民権資料館でデジタル化をしたいというものについて、今回の委託料で何パーセントくらい実現できるのか。
● 担当者 整理確認済みの文書については、今回の分でほとんど完了する。ただし、毎年寄贈を受けているので、未整理分については、約2万点残っている。
質疑終結後、反対の立場から、「市立保育園引継保育委託事業について、本債務負担行為については、保育園を民営化する準備のための事業ということで、いろいろ工夫しながら子どもたちへの影響をできるだけ減らすという市の予算であり、それは大いに理解するところではあるが、やはり子どもたちの保育を受け持つ、そういった保育園の管理運営を途中で変える、保育をするところを変えるというのは大変問題があると考え、反対する」との反対討論がありました。
建設常任委員会
■環境資源部
● 委員 クレーン運転等業務委託料について、町田市のクレーンを運転していた体制を全部今度は委託するというのか。
● 担当者 可燃ごみクレーンと粉砕ごみクレーンという2種類のクレーンの運転の一部を委託する。2名体制でクレーン運転をしており、それが4班あるので8名を委託することになる。
● 委員 ごみの収集なども委託化が進められてきているが、町田の清掃事業に丸ごと企業が入ってきてしまっては、安定的に安全で操業するという大きな行政の役割というのはどこで担保していくのか。
● 担当者 安定したごみの投入にたけた経験が豊富な業者を選定するということ、老朽化施設を安定的に安全に動かすこと、また2020年度の新炉の完成までのところも踏まえ、性能保証の担保も加味して考えている。
● 委員 委託については、順次どこが決まっていき、その時期はいつ頃か。
● 担当者 最終的に2014年度ごろには可燃ごみクレーン、粉砕ごみクレーンの運転と昼夜の点検業務、また操作室の監視業務の夜間と休日の部分を順次委託していきたい。
● 委員 365日クレーンの運転に、委託先がローテーションを組みながら作業をするとなると、1社に業務委託される傾向が非常に強いと思うがどうか。
● 担当者 ごみのクレーン運転というのは、ごみ質の組成を均一化することが焼却炉を安定的に動かすための一つの大きな要素であるため、今回の委託先と炉のメーカーとの関連性というのは一番条件として見ていかなければいけないところだと考えている。
● 委員 今後順次委託をしていくという中で、委託を進めることによってどの程度削減効果を見込んでやっていくのか。
● 担当者 今後、運転係の業務については、今回の委託により8名の再配置が可能である。また中央操作室の運転業務のうち、事故への速やかな対応のための危機管理要員として6名ほどである。老朽化した施設の安全操業にも増強していきたいと考えると、設備の保全業務要員といったところで4名ほどを考えている。トータルすると8名と14名で2015年には22名の再配置が可能と想定している。
● 委員 クレーン委託に関して、どういう契約方法を考えているか。
● 担当者 現状では随意契約になると想定している。
● 委員 安全性とその責任の所在について、しっかりとした連携を図れるところが委託先の候補になると思う。随意契約にする理由をしっかりと説明して、結果として候補先が決まるというような形の説明までを委員会でしておくべきと思うがどうか。
● 担当者 予算成立後にはなるが、安全性、性能保証という部分では責任の分担というところをしっかり配慮しながら候補と適正な契約をしていきたいと考えている。
● 委員 指定寄附金について、今までまちだエコライフ推進公社は市からの事業が9割以上ということだが、今後、出捐金を返還していくということも含め、市の関与はどういう方向性になっていくのか。
● 担当者 今後は、市が直接やらない、あるいは市が直接ではなくてもいいような事業、施策を補完する組織としての関与があると思う。
■建設部
● 委員 街路灯費について、電気料金の値上げが当初の予定で予測ができなかったということだが、今回の2,059万4,000円というのは今年度全部の分という理解でよいのか。
● 担当者 2012年度分全体である。
■都市づくり部
● 委員 公園駐車場使用料ついて、薬師池公園で、ほとんどの方が公園を散策する目的でいるところで、3時間200円という設定は見込みが甘くないか。
● 担当者 薬師池公園に来られて駐車される方は、薬師池公園に限らず、ぼたん園であるとか、季節によってはえびね苑、またはリス園に行かれる方もいると考えているため、1台当たりの駐車時間が3時間というのは妥当と考えている。
● 委員 冬場4ヶ月の計上で、公園駐車場使用料の歳入というのが本当に妥当かどうか。
● 担当者 市としては、できる限り妥当な計算をしたと思っている。
● 委員 公園駐車場管理委託料について、施設改修工事費と備品購入費については、有料化する8公園すべての公園の費用と考えてよいのか。
● 担当者 管理費の中のシルバー人材センターは市が直接管理をしている3公園の費用である。また、施設改修工事費と備品購入費については整備費であるため、今回有料化をする公園すべての費用を市で計上させていただいている。
● 委員 公園の徴収管理だけを考えると、8つの公園トータルで年間を通して黒字になるということだが、一つ一つの単体を考えた場合に赤字になってくる公園もあるという考え方でよいか。
● 担当者 1年間をかけても赤字になる公園は実際にはある。4ヶ月間の期間の中では赤字になるという試算になっており、指定管理業務の中には、この駐車場に限らず、料金収入等を財源にしているので、指定管理業務全体の中の現予算で賄えると今は見込んでいる。
● 委員 有料化の条例について、赤字になると受益者負担の適正化に関するものとは反してくるのではないかという話もあるが、今回また赤字の公園が残っているということについてはどういう考えなのか。
● 担当者 基本的には受益者負担が原則であるため、すべての公園駐車場を有料にすることが望ましい。しかし、どう工夫をしても収益が見込めない、また余りにも収支バランスの開きが大きいところについては今回の有料化から外した。若干の赤字がある公園はあるが、全体でその辺の収支バランスをとっていきたいと考えている。
● 委員 今後、赤字が累積するようなことがあれば中止ということも考えるのか。
● 担当者 今の段階で中止は考えていない。
● 委員 野津田公園費について、第二次野津田公園整備基本計画自体は2014年4月ぐらいからの計画なのか。
● 担当者 計画の策定は今年度から来年度にかけて行う予定である。この整備計画は、長期を予想した計画を策定していく必要があると考えており、策定懇談会の中で、整備年度もあわせて検討していきたい。
● 委員 今、既存の運営協議会とかがあるかと思うが、その方たちとの関係性はどのような想定をされているか。
● 担当者 今の段階では、特定の団体に懇談会の中に入っていただいて検討していくことは考えていないが、必要な状況が検討の段階で出てきた場合は、個別にヒアリングをすることも考えている。
● 委員 債務負担行為補正のうち、第2次野津田公園整備基本計画策定事業について、基本計画策定委託料はこの中に事業概要としてある基本計画策定及び、特に環境調査業務も含めた策定委託料なのか。
● 担当者 今回の計画策定委託料の中にはこの環境調査も含めてあり、これを基礎資料として計画策定に反映させていく。
● 委員 環境調査について、今回調査をする内容を具体的に教えていただきたい。
● 担当者 現状の自然環境を把握して計画策定の資料とするため、水系や土壌調査、それとあわせて季節ごとに行う動植物調査を環境調査で考えている。
■下水道部
担当者の説明を了としました。
質疑終結後、反対の立場から、「まず第1に、廃棄物処理施設におけるクレーン運転業務を市の直営から民間事業者へ委託するということだが、廃棄物処理業務は24時間365日休みなく安全操業が大前提であるが、経費削減のために、今回のクレーン運転業務を初め、今後さらなる業務委託が質疑の中で明らかになった。8年後の新しい焼却施設建設に向けて廃棄物処理業務の民間委託がさらに進むということをかんがみて、安全性などの担保が、委託化という不安定雇用に置きかえることで担保できないと考える。そして第2に、公園駐車場の有料化に伴う今回の収支であるが、受益者負担の適正化の名のもとに、市民にさらに負担を課す公園駐車場の有料化関連の予算には賛成できない。よって本議案に反対する」との反対討論がありました。次に、反対の立場から、3月定例会に提出された公園駐車場の有料化にそもそも反対をしている。今回の補正予算にはその関係費用が計上されているため反対するとの反対討論がありました。