町田市立公園条例の一部を改正する条例
第60号議案
平成24年3月1日
● 委員 減免規定の対象として健全育成にかかわるスポーツ団体の指導者ということだが、健全育成と示すための登録などはあるのか。
● 担当者 それは今後、関係するスポーツ振興課と協議をしながら定めていきたいと考えている。
● 委員 相原中央公園は地元の方が管理をしており、管理をしている当事者から有料化の見直しを求める声が上がっている状況をどのように認識しているのか。
● 担当者 地元の方々で反対の意思表示をしていることは認識しており、請願で出てきたことも真摯に受けとめている。しかし、すべての公園の駐車場を一律に有料化することが公平性を確保するという部分では必要ではないかと考えている。ただ、2つの公園については余りにも収入と支出のバランスが、どう工夫をしても縮まらないということから、有料化から外している。原則は、あくまでも公平性、受益者負担という部分で有料化を進めていきたいと考えている。
● 委員 有料化になったときに、そこで取ったお金が公園の管理も含めて、施設の充実に寄与していくだろうという認識を恐らく利用者は持つと思う。全体として黒字が数百万円という話だが、これはどういう使い道をしていくのか。
● 担当者 当然、市の中のものであるため、公園だけに来るかということは難しいと思う。ご指摘の公園のあり方に関しては、来園した方が気持ちよく公園で居場所をつくれるようなものにしたいという思いがあり、今後も取り組んでいく。
● 委員 野津田公園も有料になり、J2のサッカーの試合後に一斉に車が出ると、確実に混乱をすると思う。何か考えがあるのか。
● 担当者 そういう大会やイベント時は、その大会を運営する側にある程度見ていただく必要があると思う。まして、ゼルビアの試合は興行であり、そういう部分の対応は主催者側できちっと責任を持ってやっていただく。ただ、駐車場を管理しているのは市であり、大会時の人員配置は対応を考えなければならない。
● 委員 人件費に充てる約1億円の業務はどういうことを想定しているのか。
● 担当者 レジスターを使って、まず入庫のときにレシートを渡して、そのレシートによって料金をいただくことを徴収員の業務と考えている。
● 委員 交通整理などの業務も入るのか。
● 担当者 場内の整理や誘導という業務になると、警備業法にかかわるため想定はしていない。そういう業務はまた別途考えている。
● 委員 場内の交通整理や誘導はどこにお願いするのか。
● 担当者 通常の利用のときは、誘導や整理は余り必要ないと考えている。大会やイベント時については主催者側にお願いをする予定である。
● 委員 その都度、かわった警備会社が来て警備するとなると要領も得ないと思う。警備の選定の仕方について基準があったほうがいいのではないか。
● 担当者 ピーク時の警備に関しては今後見当させていただきたい。
● 委員 警備業務にかかわることはシルバー人材センターに委託ができないという話があり、警備業法の警備業務の中に、ゲートの出入り管理をする上で、出入り管理表の事務手続や、現金輸送にかかわる運転一般業務などを警備業務の一環として定めるということがある。出入り管理表の事務手続について、レシートを渡したりする業務も含まれるのではないか。また、レジスターに料金を入れて、それを回収する業務は、現金輸送にかかわるのではないか。
● 担当者 レシートを渡し、またレシートを受け取って、料金をいただく業務は徴収業務と考えており、警備業務ではないと認識している料金の回収業務は別の業務と認識しており、シルバー人材センター以外のところにお願いをする予定である。
● 委員 シルバー人材センターの委託は、何人ぐらいの配置を考えているのか。
● 担当者 例えば忠生公園、芹ケ谷公園、日向山公園の人員については、駐車場が1カ所で1人である。野津田公園は駐車場が4カ所あり、平日は4カ所がすべて埋まる状況はないため、1カ所か2カ所という形で配置をして、2カ所の駐車場が満杯になった場合に、もう1カ所をあける対応を考えている。今回有料化する公園の人員配置としては、平日は18名、ピーク時は26名という想定をしている。
● 委員 防犯対策について、防犯カメラは今あるものを使うのか、新たに設置するのか。
● 担当者 今回、人が配置されるからではなく、駐車場の防犯面も含めて考えていきたい。料金徴収する建物を見張るだけの目的ではなく、もっと広い範囲の防犯を検討していきたい。
● 委員 15%の不正利用の金額は大体どのぐらいを想定しているのか。
● 担当者 不正利用の台数を見込んで収入として見ていないが、数字的には上乗せされてくるところはある。
● 委員 有料化は、しっかりとしたシミュレーションができたところからやっていくということもあると思う。施行に当たって、各議員から出てきた部分をしっかりと確認をとって実施していくという方向づけはできるのか。
● 担当者 今回2つの公園は、やむなく外したが、他の公園については、何とか収支も確保できるところがある。ただ、有料化したからこれでいいということではなく、これからまた検証していかなければならないと思っている。
● 委員 各委員から質疑があったが、見切り発車的な要素が強いかと思っている。要綱的な整備をしっかりやっていただき、目途をつけた上で行政報告等をしてもらいたいと思うがどうか。
● 担当者 要綱は、しっかり対応させていただきたい。駐車場を有料化するときには、要綱でしっかりこたえられるように細則のところもつくって、話をしたい。
質疑終結後、第六十号議案に反対の立場から、「都立公園法の目的は、市民の健全な発達、そして公共の福祉の増進に資することとなっている。今回、減免規定等が設けられたが、その本質は受益者負担ということで、有料化には変わりがないと考える。市民だれもが利用できる公園の駐車場ということで、第六十号議案には有料化がそのまま残っていることから反対する」との反対討論がありました。