平成24年度(2012年度)町田市病院事業会計予算
第16号議案
平成24年2月27日
● 委員 委託料について、昨年と比べてどれぐらい減少しているのか。
● 担当者 平成23年度比1364万3000円の減少となる。
● 委員 委託費の見直し等は行っているのか。
● 担当者 委託料の見直しについては、可能なものについては長期継続契約をし、経費の削減を行っている。
● 委員 薬品とか機械を購入する場合は、病院のほうである程度方向性を決めて購入するのか。
● 担当者 薬については、院内の薬事委員会に諮る。そこで承認が得られたものについては採用という手続を踏んでいる。医療機械についても、同様に院内に医療機器購入検討委員会があり、コスト、収益等のデータを出し、その委員会の中で購入の決定をしていく。
● 委員 緩和ケアの利用状況はどうなっているのか。担当者の説明によれば、病床利用率でいうと、大体50%前後である。緩和ケアは18床病床があるが、今医師と看護師の手が不足しており、12床を限度に稼働させていただいている。
● 委員 医師、看護師の就労の実態、また看護師の離職率が非常に高いという話も聞いているが、その待遇の改善の状況などは。
● 担当者 看護師の離職率の件では、勤務環境の改善ということで、さまざまなことを考え実行してきた。こうしたことで2011年度の退職者の見込みについては、前年度に比べると約半分程度に減っている。離職という面では大分改善されたと思っている。医師については、耳鼻咽喉科に今 常勤の医師がいないため、これを第一優先的に大学にお願いし、何としても常勤医を獲得したいと思っている。また、小児科、新生児科が不足している部分についても、さらに積極的に大学のほうにお願いをしていきたいと思っている。医師の確保ということでは、今後も給与制度など改善できるところは改善していきたいと考えている。
● 委員 入院の前納金制度を導入されたと思うが、どのような状況になっているか。
● 担当者の説明によれば、その制度に対する不満や混乱というのは少なく、順調に運用している。
● 委員 保育室というのは非常に重要な施策の1つだと思うが、その認識と改善の方向などがあれば、お示しいただきたい。
● 担当者の説明によれば、看護師を確保する上では、保育室というのは非常に有効なものということは認識をしている。しかし、保育室の運営としては非常に厳しい部分になっている。これ以上の受け入れとなると、どこか別に場所を考えなければいけないというところがあり、これからの動向を見ながら、検討を進める必要があると思っている
。
● 委員 病院への一般会計からの繰り出しが、13億5000万円から12億1000万円になったと報告があったが、この内容について質疑がありました。
● 担当者 市民病院の収支が徐々に好転してきたことにより、必要とされる経費が少なくて済んでいる。また、繰入金について、繰り入れていただかなくても必要な医療を提供できる状況にあると判断を市民病院でも、市側の窓口であるいきいき健康部とも協議をさせていただき、合意に達している。ただ、万が一、経営側の状況が悪化していくという状況があれば、その都度、市側と協議をさせていただく形になっている。
● 委員 現状、院外処方の取り組み、取り扱いがどのようになっているのか。
● 担当者 基本的には院外処方ということになるが、公費負担分については院内処方にするというような取り決めで進めている。また、希望があれば、院内処方をさせていただいている。
● 委員 小児科の救急について、長い間救急が受け付けられないという状況が続いていたと思うが、現状はどうか。
● 担当者 小児の救急については、1次救急ということでの受け入れについては、現在行っていない。やはり医師の確保ができないという現状があり止まっているが、何とか早目に対応ができるようにしていきたいと考えている。
質疑終結後、反対の立場から、「本予算は、1つ目に、市民病院中期経営計画に基づき一般会計からの繰り入れが減らされていること、2つ目に、2010年9月から入院前納金を徴収し、駐車場の有料化などが行われ、市民負担増が行われていること、市民病院の役割が増しているときだからこそ、地域の医療拠点としての役割を果たすことをしっかりと求めていきたいと思う。以上の理由で第16号議案に反対する」との反対討論がありました。