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議案の概要・議決結果

詳細情報

議案名

町田市高齢者の医療費の助成に関する条例

議案番号

議員提出議案第24号

提出日

平成22年12月10日

付託委員会

付託委員会
健康福祉常任委員会
審査日
平成23年9月9日
審査結果
否決すべきもの(賛成少数)

議決結果

議決日
平成23年10月4日
議決結果
否決(賛成少数)

議案の概要

委員会審査の様子

● 委員 この種の医療費を無料にしている自治体はどこか。
● 提案者 窓口負担のとりわけ高齢者の部分の無料化については、東京都の日の出町、長野県の原村、そして石川県の川北町の3つの自治体で実施をしています。
● 委員 無料になれば、過剰な診療によって医師の負担が増えることも懸念されるわけだが、その点についてはどう考えているか。
● 提案者 長野県の原村では65歳以上の医療費を無料にしていることで、まず予防医療がしっかりとできます。そのことによって重篤化を防ぐことができ、結果、医療費が削減できたと聞いています。その点から、単純に医療費を無料にすれば医師の負担が増える、医療が増えるということにはつながらないと思います。
● 委員 この条例を実現するためには、財源をどのくらい確保すればいいのか、また、職員の体制はどのように考えているのか。
● 提案者 財源は、仮に75歳以上の低所得者の方全員が医療を受けて、この制度の申請をした場合、試算では10億1,400万円必要になります。
● 担当者 職員の体制については、試算ではおよそ2名程度必要ではないかと思います。
● 委員 本条例案の具体的な効果は何か。
● 提案者 効果については、低所得者の方が事前に医療にかかれるチャンスを増やすということが非常に大きな効果だと思っています。
● 委員 政府の税と社会保障の一体改革が少しずつ動き出している中で、町田市がこれを負うべきなのかというところではどのように考えているか。
● 提案者 税と社会保障の一体改革の中で、例えば財源問題をどうするのか、この問題で消費税の議論が上がっていたりもします。今後、高齢者の増加によって、保険料が増加をし続けるというスキームも出されているため、高齢者の医療費に関する負担は増え続けるものと考えています。
● 委員 当然町田市も財源の問題はあるが、この問題を町田市が一身に背負うことができるのか。
● 提案者 財源をどうするかという問題は、最終的には市長が決めることだと思います。施策をしっかりと見直して、何を最優先に置くのかということだと思います。
● 委員 後期高齢者医療保険制度の見通しと、今試算されている保険料が町田市民にどのような影響を与えるのか。
● 担当者 後期高齢者医療保険制度の見通しは、国としては、平成26年3月を目途に新制度に移行していくという考え方が出されています。また、保険料については、2年に1度見直すこととされており、次の改定においては、現在の試算では、保険料は相当上がっていくということは広域連合のほうから聞いています。

質疑終結後、賛成の立場から、「後期高齢者医療保険制度の見直し、廃止を託した願いが結局まだかなわず、実質あと2年は存続するということになった。来年は、この保険料も大幅に値上がるという見通しである。年金暮らしの高齢者の方々の収入、所得なども落ち込んでいるという状況もあり、町田市が市民の命と暮らしを守る自治体の役割を発揮し、高齢者の特に所得の低い方々の医療費の負担を軽減していくということは大変有効な施策だと考える。よって、この議員提出議案に賛成する」との賛成討論がありました。

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