平成23年度(2011年度)町田市下水道事業会計補正予算(第1号)
第66号議案
平成23年8月30日
● 委員 成瀬クリーンセンター管理費及び、鶴見川クリーンセンター管理費のうち、廃棄物処分委託料について、現在もまだ放射性物質は出ているのか。
● 担当者 今まで3回、放射性物質の量を調べており、最新の値は、8月10日に測定したものが成瀬クリーンセンターで1,224ベクレル・パー・キログラム、鶴見川クリーンセンターで
1,610ベクレル・パー・キログラムという値が測定されています。現在まで値が出ているということですが、当初は非常に高い数字、5,000ベクレル・パー・キログラムという値で、現在は1,000ベクレル・パー・キログラムに減っています。これはどうして出るかというと、恐らく地表にたまった放射性物質が雨で流されて、下水処理場に流れてきます。それを処理場で脱水して焼却することで濃縮されて、ある程度高い数値が検出されてしまうのではないかと考えています。
● 委員 現在処理場の中に保管しているものはどのぐらいの値か。
● 担当者 成瀬クリーンセンターは実測値で206トン、鶴見川クリーンセンターは約80トンが保管してあります。低い値から高い値のものまで分けて、ある程度、印をつけて置いてあります。
● 委員 灰はどんどんふえていく状況だと思うが、今、どのような状態になっているのか。また、現在の場所に保管できるリミットは、どのぐらいが限度だと見ているのか。
● 担当者 当初2段積みで積んでいましたが、2段積みでも足らないということで、3段積み4段積みという形で置いています。現在のところ、それをまた置き方を変えて、何とか置くスペースを確保しています。現在のまま何もしないでいくと、今月末でいっぱいになる状況です。
● 委員 埋め立ての場所について、市はどういう場所をお願いしているのか。
● 担当者 現在の放射線濃度の数値から見ると、管理型埋め立て処分場に埋め立て処分をするしかない状況です。ただ、セメントの原料化も、当初は100ベクレルという数値を挙げていましたが、規制が緩和されてきているということで、現在、セメント工場によっては300ベクレル以下という数値も出ています。したがって、現在、セメント工場と受け入れ基準の緩和の交渉とあわせて、残ったある程度高いレベルの焼却灰を市外の埋め立て処分場に受け入れていただく協議をしています。
● 委員 町田市だけでなく、他の自治体も同じ状態にあると思う。埋め立て地の場所の選定について共同して協議をしているか。
● 担当者 23区の処理場は東京湾の中央防波堤の外に埋め立てをしていると聞いています。流域下水道分、多摩地区の7つの処理場も、保管に困っている状況で、東京湾の中央防波堤に埋め立てできないかを東京都が動いている状況の中で、単独公共下水道分、町田市、他3市もあわせて中央防波堤のほうにという話も並行して進めています。まだ東京都の中で内部検討している状況であり、正式な返事はいただいていませんが、ぜひそのように処分ができるようにお願いしています。8月下旬に4市の市長名連名で東京都に文書も出しています。東京都も国に対して文書を出して、国に対しても処分場の確保等をお願いしていることは聞いています。