平成23年度(2011年度)町田市一般会計補正予算(第2号)
第64号議案
平成23年8月30日
総務常任委員会
■政策経営部
● 委員 緊急雇用創出事業で行う新庁舎備品管理とはどういうものか。また、何名を雇用し、期間はどのくらいか。
● 担当者 新庁舎に設置する什器備品を整理し、備品管理システムのデータ作成等を予定しています。雇用については、約1カ月間の作業で2名を予定しています。
■総務部・会計課所管部分については、担当者の説明をおおむね了としました。
■財務部
● 委員 普通交付税が今回14億6,494万円になった要因はなにか。
● 担当者 前年度に比べて基準財政需要額が28億5,000万円ほどふえました。基準財政収入額も約16億円ふえたが、基準財政需要額のほうが多くふえており、差が広がりました。基準財政需要額がふえた主な要因は、今年度から 平成22年の国勢調査の人口を使うこととなり、約21,000人の増によって18億8,000万円ふえたこと、また、保健所政令市になったことにより7億2,000万円ふえたことです。
■農業委員会事務局
● 委員 臨時職員が台帳整理を行うというが、何名を雇用し、期間はどのくらいか。
● 担当者 2名を雇用し、期間は6カ月の予定です。
質疑終結後、反対の立場から、長引く不況に3月11日の東日本大震災は追い打ちをかけ、市内でも震災によって仕事が滞ったり市民の中にも失業したりと大きな影響が生まれている。市税収入が当初見込みより10億円も減少するという中で、市民の暮らしを支えることが大変重要な課題になってくると思う。このようなとき、市民生活優先の市政に立ち返り、子育てや高齢者、中小企業への支援などに税金はしっかりと使われるべきであると思うが、本予算ではその点が不十分であると考える。最終の剰余金と繰越金の2分の1を財政調整基金に積み立て、70億円の目標達成のために市民要望を後回しにしている点や、緊急雇用創出事業をより市民に身近な施策実現のために振り分けるのではなく、
新庁舎建設のための一事業に充てている点は認めることができないため反対するとの反対討論がありました。
健康福祉常任委員会
■地域福祉部
● 委員 精神障がい者援護費について、さるびあ生活支援センターを1法人から6法人に運営を変更する目的とメリットは何か。
● 担当者 6法人に変更する目的は、それぞれの特色ある技術を共有し、連携を強化することで、利用者の社会復帰へ向けての支援、本来のさるびあ生活支援センターの機能を向上させることです。また、メリットとしては、精神障がい者と今回はその家族にも支援を行っていくことで、より安心して居心地の良い地域生活を送れることがメリットです。
● 委員 サービスについては、これまでどおりの量を供給、維持できるのか。
● 担当者 原則的にはこれまでと同様のサービスを行っていくと共に、本来の目的である社会復帰に向けてのプログラムにも力を入れていきたい。引き続き、経営会議の中でよりよいものを目指していきます。
■ いきいき健康部
● 委員 熱中症緊急対策事業費について、この事業は熱中症対策としてスカーフを配っていただいたということだが、効果はあったか。
● 担当者 いつもは民生委員さんに福祉の手引を配っていただいて安否確認をしていただいていましたが、この事業では、高齢者支援センターが初めて75歳以上の方を訪問し、具体的に把握するということで効果があったと思っています。
● 委員 成人健診事業費の国庫支出金返還金について、返還の理由は何か。
● 担当者 子宮がん検診と乳がん検診の受診を対象者の当初50%ということで予算計上をしました。受診勧奨のために広報やホームページで周知していましたが、現状は、目標値よりも下回っていたため返還となりました。
● 委員 町田市は需要が少ないと判断し、国が予算を縮小してしまうのが非常に怖いと思っている。国のほうに適合する範囲で費目を変えるなどして事業を積極的に進める考えはあるか。
● 担当者 今年度は少し早目に受診勧奨のはがきなどを出しています。PRはできるだけ積極的にやっていきます。
文教社会常任委員会
■市民部
● 委員 家具転倒防止器具購入費について、先日の質疑で、前回申し込みをしたが締め切られてしまった人たちについて救済的措置はないか、という質疑に対し、無駄にならないようにするとの答弁があったが、具体的にどうするのか。
● 担当者 前回書いていただいた申請書に、再度募集するので この申請書を送り返してくださいという説明文書を付けて、申請者に送り返すことを考えています。
● 委員 この事業の連続性という問題についてはどのように検討しているのか。
● 担当者 今回の事業は2009年度から2011年度までの三カ年の事業ということで、東京都市長会の補助を使って実施しているので、この事業の継続性について現在は考えていません。
● 委員 器具購入費について、人件費も含めた金額になっているのか。
● 担当者 器具そのものの購入費と、取り付け費を見ています。
● 委員 器具取り付けが決まってから設置完了するまでの流れを教えて欲しい。
● 担当者 まず、委託業者が現場を確認してから、再度業者が訪問して器具を取り付ける流れになっています。
■文化スポーツ振興部
● 委員 国体の普及啓発事業の250万円を具体的にどのように活用するのか。
● 担当者 市内で行われる四種目の競技を通して、例えば子どもたちにサッカー教室などを開いて、広く市民に国体が開催されることを普及啓発していきます。
■子ども生活部
担当者の説明を了としました。
■生涯学習部
担当者の説明を了としました。
建設常任委員会
■環境資源部
● 委員 省エネ対策費のうち、住宅用太陽光発電システム設置補助金について、申請ができないこともあるようだが、だれでも申請することができる制度になっているのか。
● 担当者 申請自体は要件を満たしていればできます。ただし、申請の期間を2回に分けており、工事前の申請が必要ということから、工事のタイミングが限定されてしまう場合も出てくる可能性はあります。
● 委員 例えば、5月で締め切ったあとに、6月から8月に設置を考えると、事前申請のため申請はできないことになる。補助金はだれもが申請する権利があると思う。これは早急に改めないといけないのではないか。
● 担当者 その時期の工事に限定をされてしまうと、事前の申請が9月にできないため、自分の建てるタイミングに合わせて申請ができないということがあると思います。現行の制度であれば、できれば5月に申請をいただければよかったけれども、それを知らなかったということもあると思います。1年間を通して常時というのは、やはり予算などもあります。一定の期間で周知をして、そこで締め切らないと抽選もできないため、きちんと周知できる方法も検討していきたい。
● 委員 着工後でもいいのではないか。
● 担当者 募集については、より市民の方に周知をしたり、もっとわかるPRの仕方を考えていきたい。予算的なものもあるため、ある程度期間を切った中で、今より幅が持てる制度に見直しができたらいいのではないかと思います。また、着工だけではなく、完了も含めて、どこまで確認できれば補助できるとか、要件の緩和ではなく、拡大するために補助制度の見直しを考えていきたい。
● 委員 今回の原発の事故の問題を考えたときに、設置の意義はますます大きくなってくると思う。市行政としても自然エネルギーへの転換の推進という立場から、補助額の検討をさらに進められないか。
● 担当者 再生可能エネルギーへの取り組みは非常に注目を浴びているところだと思います。環境マスタープランの見直しの中でも大きな柱の1つとして議論されており、
これからは再生可能エネルギーへの取り組みをやっていきたい。太陽光発電は初期投資が非常に大きいため、それをクリアすれば、普及に弾みがつくと思います。飯田市のおひさまファンドという制度があり、その研究に職員を行かせようと準備しています。現状を見に行きながら、町田市でも取り組めるところを積極的に入れていきたい。初期投資についてうまく活用できる方法が見つかれば取り組んでいきたいが、まだ検討段階ということで、施策的には来年度はもう少し広げた再生可能エネルギーの取り組みをしていきたい。
■建設部
● 委員 自転車等対策費のうち、民営自転車等駐車場助成金について、小田急線の玉川学園前駅で駐輪場が以前から必要だということで、市は今回の措置をとる前に駐輪場の設置を検討しなかったのか。
● 担当者 小田急電鉄とは長い間調整をしています。本来であれば町田市で土地を借りて、そこに設置するということだったが、小田急では貸し出しはしないということで、交渉が難航していました。
● 委員 小田急線を利用している方が駐車しているのであり、どうにかならないのか。
● 担当者 小田急電鉄も一部駐輪場として整備しています。鶴川駅の今回の整備と同様に、玉川学園前駅についても協力関係をとりながら、当然、鉄道事業者の責任で設置していただくが、全部を設置してもらうことはなかなかできません。現在は道路の側溝の先に無料で置いており、それは駅の近くで確保できるところを駐輪場として整備していきます。駅近くの土地は、なかなか市で手当てができない部分があるため、民間の活力を利用して市から補助金を出し、後押しをする形で今回やらせていただいています。
■都市づくり部
● 委員 野津田公園整備費のうち、整備工事費について、工事中の練習や試合については、どのように対応することになっているのか。
● 担当者 工事に入っている間については、使用できるところは使用しますが、当然安全上問題があるところに関しては、使用しないこととなります。指定管理も入っているため、打ち合わせを十分していきたい。
● 委員 スタジアムがクリアされても、ほかに3つ要件がある。仮に事前審査がクリアされていて、ほかの要件も順調に進んでいるならば、この前倒しの工事も生きてくると思うが、何か欠けた場合、この予算が承認を得た後でも予算は慎重に執行する体制になっているのか。
● 担当者 スタジアム、財務、入場者数、順位と4項目あり、入場者数と順位はだれが見てもあきらかです。財務に関しては、FC町田ゼルビアがどのような財務状況か把握するのが今の状況ではなかなか難しいです。ただ、仮申請はJリーグが受け取っており、当然、そこはクリアできていると考えています。今後の本申請は当然最終的な決め手となるが、本申請に向けて鋭意努力されていると考えています。
質疑終結後、反対の立場から、「本予算では災害対策に関連する予算も計上されているが、次の点で問題を指摘したい。第一に、廃棄物減量再資源化等推進整備基金積立金は、積立金をごみ袋代の値下げに活用すべきだが、そうなっていないことである。なお、可燃物収集運搬業務委託事業は、ごみ収集業務について、災害時に備え、市の職員は減員するのではなく、必要な職員をさらに増員すべきだと考える。第二に、野津田公園整備費の整備工事費についてである。サッカーや陸上競技などスポーツ振興が求められているが、同時に災害から市民の命や暮らしを守る課題が山積している。今回の競技場整備の予算を含め、36億円に達する同事業の財政支出ともなり、市民生活を守る立場から計画を見直すべきと考える。よって第64号議案に反対する」との反対討論がありました。