町田市立野津田公園の上の原に建設された「バス転回広場」内の、<鎌倉古道についての説明板>の建立経緯、及び上の原の、推定鎌倉古道の上部のアスファルト敷設工事についての検証を求める請願
請願第12号 (令和08年)
令和8年6月1日
※審査の様子は町田市議会の公式記録ではありません。公式には、会議録が公開され次第「会議録」のページからご覧いただけます。
請願者より意見陳述として、「一 野津田公園上の原バス転回広場整備に当たり、推定鎌倉古道とされる箇所について、文化財保護の観点からどのような調査、協議及び判断が行われたのかを検証し、その経過を明らかにすること 二 野津田公園上の原に設置された鎌倉古道に関する説明板について、その設置経緯、内容確認の手続、公費支出の根拠及び教育委員会との調整状況を検証し、その結果を公表すること 三 野津田公園上の原バス転回広場について、整備目的と現在の利用実態を検証し、歴史的遺産の保全、自然環境の保護及び公園利用の観点から必要な措置を検討すること」について、陳述がありました。
●委員 請願者の方は、この請願を通じて行政に対して今後一番求めたいことは何か。
●請願者 上の原の工事そのものは、目的と実態がかけ離れたものであると考える。説明板がアスファルトの上に造られていることが、本当に鎌倉古道、町田市の歴史的な遺産を大事にしようという気持ちがあるのかが一番の疑問で、そこをもっと議論した上でやっていただきたかった。
次に、願意の実現性、妥当性についての担当者の意見は、請願項目の願意に沿うことはできないものと考えているとのことでした。
●委員 野津田公園南側入口転回広場の位置は、文化財保護法上、調査の必要がないということだが、法律上の調査が必要となる条件は何か。
●担当者 周知の埋蔵文化財包蔵地に登録されているかが条件になる。
●委員 今、案内板を立てているということは、一定の調査対象となるような場所だと思うが、掘削はしていないのか、掘削するという議論はあったのか。
●担当者 野津田公園の南側入口転回広場の今ある位置は、野津田上の原遺跡の延長線上にある。町田市文化財保護審議会では、2016年から2021年まで鎌倉古道に関する議案を取り扱い、現在の野津田公園の南側入口転回広場の位置も古道の可能性について議論が重ねられてきた。この議論の結果、史跡に登録するには根拠が不足しているという結論を教育委員会が出している。
●委員 この工事を行った地下の部分を含めて、埋蔵文化財として法的な措置を行うにはまだ至っていないということだが、それにもかかわらず、約一千万円かけて鎌倉古道の看板を設置した理由は何か。
●担当者 野津田公園南側入口転回広場は鎌倉古道と伝わる場所に整備をするため、研究家の意見を聞き、古道を生かす工夫をしたい、その一環として設置をした。
質疑終結後、まず、反対の立場から、今回、該当の場所は文化財保護法上の周知の埋蔵文化財包蔵地ではないが、その決定について、しっかりと文化財保護審議会での議論を経て下されているということが分かった。資料は生涯学習部で現状あるということのため、調査や協議の判断についての内容や、経過を明らかにすることは市民の方に現状開かれていると考える。法律に基づく史跡ではなくても、その土地の歴史や言い伝えについて自主的に掲示していくことは決して悪いことではなく、望ましいと思う。契約に関しても、特定の方の名前が入って掲示されているところもあるが、特に費用が発生しているわけでもなく、工事の案内板も一般競争入札で決まっていることも確認できた。そのため、設置自体は、決して否定されるものではなく、情報についても現時点で公開されている。以上の理由から本請願に反対するとの反対討論がありました。
次に、賛成の立場から、鎌倉古道の埋蔵文化財としての登録や保全に向けた取組は、今後も期待したい。一方、バス転回広場整備に関連する予算の中で、一千万円をかけて鎌倉古道の看板が三枚設置されたことは、大いに疑問がある。第二次整備基本計画の中にも位置づけられていないなど問題点が残されており、予算の使い方についてさらに検証が必要だと考える。以上の理由で、請願第12号に賛成するとの賛成討論がありました。