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議案の審査状況(議案のカルテ)

第29号議案 町田市中小企業融資に関する助成条例を廃止する条例

議案番号
第29号議案
提出日
平成28年2月25日
付託委員会
総務常任委員会
委員会付託日
平成28年3月11日
委員会審査結果
可決すべきもの
委員会審査日
平成28年3月15日
議決結果
原案可決
議決年月日
平成28年3月29日

議案の概要

中小企業者の企業経営の安定及び振興を図るという所期の目的を迅速かつ効果的に達成するため、本件助成金制度の運用を予算規模に応じて要綱にて実施することとし、本条例を廃止するものです。

委員会審査の様子

● 委員 要綱にすることで、信用保証料の補助がなくなるとのことだが、その理由は何か。
● 担当者 信用保証料補助は一過的な、限定的な補助となっている。それに対し利子補助は、事業者の負担を軽減することにより、中長期的な企業経営の安定と振興に効果があるので、利子補助に特化した形で残し、信用保証料を廃止する。
● 委員 中小企業融資に関する助成条例がなくなってしまうということは、中小企業を支援するという位置づけが後退するのではないか。
● 担当者 中小企業の振興に係る支援事業は、本事業以外に、例えば町田市小規模事業者経営改善資金利子助成事業に対する補助など、6事業を要綱で実施している。今回、この利子補給の制度を弾力的に運用していきたいという思いから要綱に移行する。
● 委員 保証料がなくなることで、商店には町田市に対して悪いイメージを与えてしまう。町田市は中小企業支援策に力を入れているということを改めて周知していく必要があると思うがどうか。
● 担当者 利子補給の利率は町田市がトップクラスにあるので、こういったところの周知を図っていきたい。
● 委員 条例で定めるべきものはちゃんと条例に定めて、その都度審議をして変えていくべきものだと思うがどうか。
● 担当者 この条例が要綱に移ることによって、議会が関与する割合は多少減ってくるだろうと認識している。ただ、私どもとしても、この信用保証料、それから利子補助の制度については中小企業にとって非常に大切なものであると思っており、信用保証料の5万円が決して軽いものとは思っていない。この中小企業融資に関しては、目玉だとも思っており、職員がかわろうとも、この精神はしっかりと引き継いで、利子補助は手厚くしていきたい。

質疑終結後、反対の立場から、信用保証料補助が廃止されるが、この補助は、中小零細企業の事業の活動の安定と継続性を図る目的として毎年4、5百件の事業者に利用されてきた。ここからも条例の廃止は、町田の経済振興の理念に反し、経営に苦心をしている中小事業者の切実な思いに背を向けるものと考える。また、利子補助の助成を要綱に置きかえることも、中小企業支援の位置づけを大きく後退させるものと考える。よって、第29号議案に反対する。との反対討論がありました。
次に、賛成の立場から、これは苦渋の決断である。これまでこの中小企業融資というのは町田市としても大変重要な施策として遂行されてきた。そこには議会の意見も積み重ねてきた。特にこの条例については、平成15年3月31日に制定されて以来、議会も含めて、約20回の改正を経て積み重ねてきた条例である。それだけ重い条例だと思う。今度要綱に移るということであるけれども、議会の関与も含めて、この積み上げてきた条例の思いというものをしっかり継承していくことを要望し、第29号議案に賛成する。との賛成討論がありました。
次に、反対の立場から、中小企業の支援というものは、地方自治体行政の最も重要な施策だろうと思う。なぜかというと、中小企業を支援することによって、雇用の場が生まれ、企業から町田市に税が入ってくるからである。信用保証料の5万円を借りようという立場の人たちにとって、その5万円がハードルになる。そのことをやはり、行政が支援をしているというスタンスが重要なことだと思う。この町田市の施策が多摩の中で一番すぐれているのであれば、継続してやることが重要だと思う。この事項等を要綱に変えること自体が行政の施策のマイナスであり、議会の関与を減少させることだと考える。今の条例を守り、なおかつ要綱でされているものを拡大して条例化していくことが中小企業の融資策だと思い、第29号議案に反対する。との反対討論がありました。


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